ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

日立造船(株)【7004】の掲示板 2021/11/03〜2021/12/13

>>1010

続き

22年5月までに年数百トンを回収する実証プラントを中国遼寧省に建設する。29年3月期までに50基分、年20億円のライセンス収入を見込む。将来的には中国だけで約4000基分の市場が広がると見込む。

クボタは人の排せつ物からリンを回収する事業を始める。脱水した下水の内容物を、炉でセ氏1300度で熱して有機物と有害物質を分離。粒状のリンを生成する。クボタは数十億円規模のプラント建設を収益源とする。

22年をメドに国内で年1000トン超の下水からリンを回収するプラントを実用化する。立地は非公表で、生成したリンは肥料用として自治体が販売する形を想定する。

クボタは脱水した排せつ物を高温で熱し、粒状のリンをつくるプラントを建設する
国内にリン鉱石を輸入して肥料用に加工するのに比べ、排せつ物から回収したリンの方が2~3割安いとされる。原料費や輸送費コストが抑えられるためだ。

リンは農作物の生育に必須で、排せつ物を畑に直接まくより少量で済み保存も簡単だ。希少金属(レアアース)のように外交カードになる懸念がある中、日本は回収を促す仕組みが乏しい。下水の再利用は努力義務で、リン回収の事例は数カ所にとどまる。肥料向けのリン酸アンモニウムも9割が中国からの輸入に頼る。

リン循環産業振興機構の大竹久夫理事長は「日本はリンの供給リスクへの危機感が薄い。政府が回収を支援し、国内のリンを国内で使う仕組みを整備する必要がある」と指摘する。

9月上旬に中国が電力消費を減らすために純度が高く、半導体の加工に使われる「黄リン」を減産した。黄リンは世界的な供給不足に陥り、価格は一時1トン当たり6万元(約110万円)と年初比で3.7倍までに急騰した。