更に、電力危機の際に動意習性を持つのがアルミ電解コンデンサーの大手ニチコン <6996> [東証P]だ。同社は家庭用をはじめさまざまな蓄電システムも手掛けており、これを思惑材料に株価が上昇する場面が時折見られてきた。経営の新たな柱であるNECST(Nichicon Energy Control System Technology)事業では、蓄電システムに加え電気自動車(EV)用急速充電器に注力している点もポイント。23年3月期通期の連結営業利益は前期比21.4%増の78億円となる見通しで、コンデンサー事業とNECST事業の売り上げ増を予想している。株価は下値模索の展開が続くが、6月にはEV用充放電器と直流(DC)でつながるDCリンク型産業用蓄電システムを発売するなど攻勢を強めている点は見逃せない。
*** 2022年7月5日 01:00
●ニチコン、NECST事業に注力
更に、電力危機の際に動意習性を持つのがアルミ電解コンデンサーの大手ニチコン <6996> [東証P]だ。同社は家庭用をはじめさまざまな蓄電システムも手掛けており、これを思惑材料に株価が上昇する場面が時折見られてきた。経営の新たな柱であるNECST(Nichicon Energy Control System Technology)事業では、蓄電システムに加え電気自動車(EV)用急速充電器に注力している点もポイント。23年3月期通期の連結営業利益は前期比21.4%増の78億円となる見通しで、コンデンサー事業とNECST事業の売り上げ増を予想している。株価は下値模索の展開が続くが、6月にはEV用充放電器と直流(DC)でつながるDCリンク型産業用蓄電システムを発売するなど攻勢を強めている点は見逃せない。