ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

レーザーテック(株)【6920】の掲示板 2020/12/09〜2020/12/17

WSTS(世界半導体市場統計)によれば、来年の半導体市場の規模は過去最高を更新する見通し。カギを握る台湾IT企業の11月売上も絶好調だ。関連銘柄の動きが再び活性化しそうだ。

 WSTSは来年の世界の半導体市場が今年の見込み比で8.4%増の4694億ドル(48.5兆円)に拡大すると予想している。自動車の電動化加速のほか、高速・大容量の通信規格5G分野でチップを必要とする幅広い製品の需要が拡大に貢献するとみている。

 今年は新型コロナウイルスの影響で半導体の市況も悪化するとみられていたが、テレワークをはじめとするリモートのニーズがパソコン(PC)やクラウド、サーバーに向かい、記憶媒体のメモリーの需給はひっ迫した。

 一方、中国の通信機器大手ファーウェイが米国の規制強化を前に半導体在庫の積み増しに動いたことを受け、反動を懸念する見方もあった。しかし、直近では米半導体大手マイクロン・テクノロジーの台湾工場で停電が起き、供給不安が浮上。これを受け、メモリーの主要品種であるDRAMのスポット価格は上昇に転じている。

 車載市場の勢いにも弾みが付いている。世界各国の政府が脱炭素化に舵(かじ)を切る中で、EV(電気自動車)用の半導体の需要も増加傾向にある。先進運転システムに絡んでも、新車1台当たりの電子部品の搭載数は増える流れにある。半導体不足が自動車メーカーの生産に影響を及ぼす事態もみられ、供給能力の拡大は必至の状況だ。

 技術面では電子回路を微細化するための「EUV(極端紫外線)」露光に絡んだ投資がリード役になる。半導体ファウンドリー(受託生産)世界最大手の台湾TSMCや韓国のサムスン電子に続き、韓国SKハイニックスも参入するとみられ、設備の拡充が装置メーカーの商機を一段と高めそうだ。

 半導体回路原版(フォトマスク)の欠陥検出装置大手のレーザーテック<6920.T>は、EUV露光のマスク欠陥検査装置で圧倒的な地位を占める。株価は9日に上場来高値1万1920円を付け、一服を挟んで再び上値を追う態勢だ。半導体電子ビームの日本電子<6951.T>、ホロン<7748.T>なども押さえておきたい。

 ウエハーでは、大手の信越化学工業<4063.T>の好業績が光る。現値(16日終値は1万7075円)に対し、JPモルガン証券やゴールドマン・サックス証券が相次いで2万円台の目標株価を打ち出した。このほか、製造装置のSCREENホールディングス<7735.T>、アドバンテスト<6857.T>、ディスコ<6146.T>などもマークしたい。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:モーニングスター社 (2020-12-17 16:43)