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エルピーダメモリ(株)【6665】の掲示板

天正初期、諸国を廻る無辺という僧がいた。
無辺は自分の生まれた所も親も知らないと公言していた。
そして自分は不思議な法を知っていて、これを伝授された人は災いをのがれ、
末法にはすべての罪が消えると言っていた。
この説法を聞いた民衆は彼を信仰し銭や米が無辺のもとに山のように集まった。
されど無辺は銭や米を目にもかけず、
各地に夕方やってきては朝には旅立っていた。
ある時、安土にやってきたのを聞き信長は無辺を呼び出した。

信長「お前が無辺とかいう僧か?」と睨みつける
信長「お前の生まれはどこだ?」
無辺「無辺」
信長「無辺とは何処だ?唐か?天竺か?」
無辺「天にあらず地にあらず、そして空にもあらず」
信長「天地にないだと?それならば何処に安心立命するんだ?」
無辺「・・・・・・・」答えられず沈黙
信長「有情無情、天地をはなれることあらず。さてはオマエ化け物だな。よし試してやろう!」
信長、馬の灸に使う鉄を焼きゴテのようにして無辺の顔に当てようとする。
無辺「わ、わたしは、で、出羽の、は、羽黒山の者ですっ」
怯えきった無辺はガクガク震えながら白状した。
信長「オマエ最近、弘法大師の再誕だの言って妖しい術を見せただろ?オレにも見せろや」
怯えきった無辺、返事も出来ず
信長「このような売僧に領内をうろつかれたら、領民はたぶらかされ、
理由なく神仏を祈るようになり、筋の通らない幸福を願うようになる。
無辺!オレの手にかかり、その後、神通力で生き返ってみろ!」
と言い、たちどころに殺してしまった。