ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

セガサミーホールディングス(株)【6460】の掲示板 〜2015/04/27

① 集客能力
御承知のとおり東アジアにおける主要カジノ顧客は中国本省からの客であり、彼らのカジノ好き(それも特にバカラ好き)は半端無いレベルにある。
今日はマカオ、シンガポールの二大カジノゾーンを始めとして各地のカジノに中国人ギャンブラーが溢れている。 一方で中国政府は習体制のもと、腐敗摘発、不正監視を強めてきており、飛ぶ鳥を落とす勢いだったマカオに於いてもワールドカップ以降、対前年同月比でカジノ売上は毎月ダウンを強いられはじめている。 これはシンガポールでも同様であり、カジノの主要な収益源であるVIP顧客(大きな賭けをするギャンブラー=鴨)が財布のひもを締めにかかり始めたことを意味している。
このような状況下、はたして仁川の野原にカジノVIPの連中が来てくれるのか??

東アジアではマカオ・シンガポールの成功例にならってフィリピンをはじめとして各地でカジノ建設ブームが起きており、いずれもターゲットは上記の中国人ギャンブラー達であることは明白である。
一方で、今回の投資案件が位置する仁川空港周辺は干潟を埋め立てて出来た野原が広がり、ソウルとはかけ離れた何のアクティビティも無い所であり、ここにカジノVIPを呼ぶとなれば、かなりの営業努力が必要であろうと思われる。 セガサミーも他地域カジノとの顧客獲得競争に勝算ありと判断したんだろうが、上記のようなパイの拡大に急ブレーキがかかりつつある現在、はたして思惑どおりに事が運ぶのであろうか??

IRとかの美辞麗句を並べても、所詮はカジノ収益が大半を占めるというのは業界の常識。 シンガポールでは7~8割、マカオに至っては9割がたがカジノからの収益で成り立っているのが現状。(因みにラスベガスではカジノと非カジノからの収益が拮抗している)
今回の投資の要はカジノ収益の如何にかかっているのは明らかであり、さてさて、どうなるのか注視したいところだ。

②ジャンケット問題
ジャンケットというのはマカオのカジノを中心として発達してきた独特のシステムである。
VIP顧客とカジノの間を取り持つ仲介業者といったところだが、ジャンケット業者が持つ顧客はハイローラーと呼ばれる大きな賭けをする客であり、カジノにとっても彼らは重要な収益源=鴨である。 マカオでは彼らからもたらされる収益が重要な位置を占めており、如何に彼らを取り込めるかがカジノ収益にとって最重要なポイントとなっている。
ジャンケットはVIP顧客のお世話係として機能している訳だが、単なる太鼓持ちではない。
彼らの一番の仕事はギャンブル資金の取り扱いであり、カジノへの送金から顧客への貸付けまで金に関わる事に対してはかなり広範囲に請け負っている。(某紙屋の息子さんも少なからずジャンケットのお世話に預かっていたはず)
勿論、中国では海外への多額の資金送金には厳しい規制がなされているものの、ジャンケットは蛇の道は蛇ということで、独自の裏ルートをフル活用してカジノと顧客の間を取り持っているのが実情なのだ。 マカオが隆盛を極めている件については、このジャンケットの存在を無視して語ることは出来ない。
今般のセガサミーの合弁先であるパラダイスの主力カジノでもこのジャンケット業者が入り込んでおり、中国からのVIP顧客を迎え入れている。 お蔭でパラダイスはウハウハと収益を揚げているという寸法だ。 ちなみに某カジノが昨年の国慶節の間に来韓した中国人客から揚げた収益で、店子家賃の一年間分を稼ぎ出してしまったというのは、業界では有名な話である。 韓国カジノとジャンケットとは深く繋がっていると判断しても間違いではないだろう。

一方でセガサミーは上場企業としてコンプライアンスの順守が求められ、いくら海外投資案件とはいえ、マネーロンダリングまがいの事も平然とこなすジャンケットに対する姿勢をどのように整理していくつもりなのだろうか??
ジャンケットと縁を切るのは可能だろうが、片や集客力(特にVIP顧客)は格段に落ちてくるのは明白である。 この辺りをどのように解決していくつもりなのか注視されるところでもある。 因みにシンガポールではこのジャンケットの業務は厳しく制限されている。
コンプライアンスの維持と収益力のアップは、こと東アジア地域においては相反する事象であると言えるのがカジノ業界である。

  • >>99960

    ジャンケットがコンプライアンスに矛盾しているのは分かるんですが、セガサミーはパチスロ経営の中で、そういう「法令との矛盾」に上手く付き合っていく術を学んでいるのではないでしょうか?

    そもそも、パチスロは、素直に解釈すれば「賭博」のはずですが、「3店方式」という手法により、事実上の合法性を獲得しており、いまや、「パチンコ税」や「完全合法化」という話にまで進んでいる状況です。

    社会は完全に白だけで語ることはできず、黒やグレーの部分も存在しますが、そういう違法と合法のスレスレを渡り歩くテクニックは、長年のパチスロ業界への参画の中で、身に付けていると思われます。ここがコナミとは違う部分でしょう。

    グーグルも、Youtubeを買収したりしていますが、Youtubeは今でも違法動画が多いですし、以前はもっともっと違法動画が大量に放置されていました。しかし、グーグルは左傾屈指の大企業として成長しています。検索エンジンのキャッシュも著作権侵害ではないかという指摘もありましたが、アメリカにサーバを置くことで「フェアユース」の適用となるなど、様々な法的な解釈を駆使して、摘発を逃れています。

    Amazonにしても、最近、納税していないということで世界各国で問題視されていますが、税金回避のスキームを組むことで急成長してきました。従って、コンプライアンスという観点、倫理面、道徳面では、疑問があるにせよ、ビジネスで収益を上げるという観点では、優秀な企業は世界に多いわけです。

    コンプライアンスと収益追求の兼ね合いは、非常に難しい部分ですが、グーグルもアマゾンもセガサミーも、何が合法でで何が違法なのか、その法の網目をしっかりと見つめて、上手く折り合いを付けていると思われます。

  • >>99960

    マカオに中国人客が押し寄せているのは

    公用語がポルトガル語と中国語であること
    特別区であり、パスポートが必要ではあるが、お金や、移動は比較的楽である。

    24時間運用の空港と、香港とのフェリーでの移動、時差を考えても
    中国人からみればマカオは、ちょっとした外国みたいな感じで、楽しめる。

    歌舞伎町にエロい男が集まり、築地にマグロが集まるように
    中国人ギャンブラーはマカオに集まる。

    日本や韓国にはさほど来ないだろうw