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ダイキン工業(株)【6367】の掲示板 2023/07/04〜2023/08/10

ダイキン4〜6月純利益最高 中国回復、通期は据え置き

業績ニュース
2023年8月8日 15:29 (2023年8月8日 18:26更新)

ダイキン工業が8日発表した2023年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比14%増の802億円だった。4〜6月期としては過去最高を更新した。前年同期に上海のロックダウン(都市封鎖)で生産や営業が停滞した中国向け空調が回復し、グローバルで進めた値上げやコストダウンも寄与した。ただ、米国や欧州などでは市場に不透明感もあり、24年3月期通期の業績予想は据え置いた。

売上高は13%増の1兆947億円だった。営業利益は9%増の1178億円、経常利益は5%増の1148億円で、いずれも4〜6月期として過去最高を更新した。

資材価格の高騰に対応して継続的に実施している値上げや機種構成の変化で、4〜6月期に180億円の営業増益効果があった。コストダウンも営業利益を120億円押し上げたほか、為替が想定より円安に推移したことで30億円の増益効果があった。

地域別では中国が好調で、空調事業の売り上げが前年同期比で18%伸びた。不動産市況は依然として低調だが、新型コロナウイルス感染拡大を封じ込めるゼロコロナ政策の終了を受け、住宅用・業務用ともに前年同期に滞っていた空調機器の据え付けが進んだ。アジアではインドで業務用が堅調なほか、インドネシアやタイも好調だった。

米国ではデータセンター向けなど大型の業務用空調が堅調だった。住宅向けは流通在庫の調整局面となったが、省エネにつながるインバーター機能を搭載した空調は好調だった。値上げも浸透した。


欧州の空調売り上げは業務用などが好調で14%伸びた。ただ、23年3月期まで大きく伸びていたヒートポンプ暖房は4〜6月期に減少に転じた。イタリアで補助金制度の見直しで需要が減少したほか、環境規制の強化を見越して従来型の燃焼暖房に駆け込み需要が発生したことが響いた。ダイキンは「需要の落ち込みは一時的」(幹部)とみて、施工を担当する企業を増やすなどして、需要期に向けて省エネ性能の高いヒートポンプ暖房を拡販する構えだ。


24年3月期の売上高は前期比3%増の4兆1000億円、純利益は2%増の2640億円になる見通し。3期連続で最高益を見込むが、期初時点の予想を据え置いた。米国の住宅用や欧州のヒートポンプ暖房、中国の不動産市況など「先行きが読めない地域が多い」(幹部)ためだ。

ただ、円安傾向が続けば、業績が上振れする可能性もある。ダイキンは今期の想定為替レートを期初と同じ1ドル=126円に据え置いたが、対ドルで1円の円安になると年間の営業利益が22億円押し上げられる計算だ。


ニュートラルな印象の長文記事です。ナルホド。