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(株)技研製作所【6289】の掲示板 2019/01/18〜2020/01/11


<鋼矢板ハイブリッド堤防>
 わたしは、以前から土堤を鋼矢板やソイルセメント壁
で補強した堤防(ハイブリッド堤防)を、
(これがベストだとはいわないが、)推奨している(図の拡大)。
 鋼矢板ハイブリッド堤防の利点を挙げるとつぎの通りである。
  ・堤防高さを保持、重要箇所の崩壊防止
  ・洪水時および地震時の様々な外力条件に対応
  ・景観や自然環境への配慮
  ・新たな用地確保不要、省スペース施工
  ・安定した品質の構造を短工期で実現
  ・堤体内に鋼矢板を打設して構造的に堅固なコアを形成する構造
  ・透水性鋼矢板により地下水を保全

破堤したり、崩れた堤防の修復・補強に鋼矢板が有効なことは、
阪神・淡路大震災の淀川を初め、各地で大々的にもちいられること
でも実証済みである。
この工法では、土に打ち込んだ鋼矢板が錆びることが懸念されるが、
鋼矢板が土中で錆びるとき、土の成分と化学反応を起こし、
非常に堅固な構造を作る。
古い時代、山陰地方の築堤に際し中心部にわざわざ砂鉄を多く含む土
入れたり、大和川(1704年付け替え)で中心部に硬土として鉄分を
含む土を入れたり(藤井寺付近での観察)、日本最古の溜池・大阪狭山池
では堤防のあちこちに船の古釘を入れたりしている。
わたしは、このような古くからの知恵にも学び、
鋼矢板ハイブリッド法を是非取り上げてほしい、と主張してきた。