(株)キャンバス【4575】の掲示板 2021/09/29〜2021/12/19

(エンディングテーマ明け)
『ひゃっほーい！！』
思わず心高ぶり、声を上げた。踊り出したい気分だった。
この銘柄の実利あるハイリターン、そう『 謝礼』である。

その待ちに待った『謝礼』を握りしめ、コンビニに駆け込む。その届いた『謝礼』は、9月末の株主総会決議結果に対する『謝薄』だった。

店員『732円です。』
謝礼と不足分232円を現金で支払う。

心地良い風か吹く。今だけは株主の優越感に浸り、もぉどうにもならない含み損を、この時だけ忘れる事が出来たのだ。

投資家Aは変調をきたしていた。
ついこの間まで、やっと開示されたIRに激怒していた。
『まさかこれで終わりじゃないだろうな、貴重な2カ月だぞ‼️』
それは8月末には少なくとも20施設をオープンしているはずだった。蓋を明けみたらやっと1施設。その時ですらその治験者第1号開始のお知らせと勘違いし、晴れ渡る気分に浸っていた。しかしその5日後に追加の6施設オープンのお知らせ。この時初めてやっと募集を開始した事に気付き、頭のネジが飛んだのである。

『なんだよ、これ！「事務的な調整な行き違い等」って何だ？はっきりさせろよ！説明責任があるだろ!！』
頭に血が上っていた。さらに代取のコメントで火が付く。
『それになんだ、こいつは‼お前はアナリストか？なんで他人事なんだよ。ふざけんなよ！』
『ここは、由々しき事態、看過出来ない問題、訴訟を視野に検討とかだろが！』
『それが資金調達をお願いする「株主」へのせめてもの姿勢だろが！！』

感情が高ぶり考えは飛躍する。
『そうか、もともとこの時期にオープンする予定だったんだ。だからだ。だから何も言わないし、動かない。既定路線だからだ。くそっ！』
『何がファインプレーだよ。何が早めただよ。期待させて、結局早まったのは追加ワラントだけじゃねぇかよ。』
もはや投資家Aは、何もかもが信じられなかった。

そんな怒りの状態から1週間経ち、謝礼が届いたらこの有様である。果たして新たに開示された『新規免疫系がん剤候補』のIRに彼はどんな反応を示すのかは、また別の機会に…。

そして美味さの感動から来るものなのか、はたまた自分の愚かさを嘆いたものなのかはわからなかった。

とにかく待望のステーキ弁当を頬張り、
彼は泣いた。