(株)キャンバス【4575】の掲示板 2021/08/21〜2021/09/28

(場面転換)
期日が迫っていた。
仄暗い部屋の中、投資家Aは見つめていた。議決権葉書、賛否の欄を…。この一年間が蘇る。(無言の中、過去映像描写）
『なんで、なんでこんク…』
思わず心情を吐露仕掛けたが、言葉を飲み込んだ。
これは自分の…(省略)…もあった。
しかし今回は違った。蓋を開ければ、数年掛かりの朝令暮改だった。気付いた時には手遅れで何もかもが遅かった。トレンドは長期の下降線。原因は、はっきりしていた、ワラントだ。

（場面転換）
投資家Ｂは焦っていた。
判断が裏目に出たからだ。ワラントの行使完了から総会までの空白の期間、期待感の盛り上がりに掛けたのだ。まさかその発表が総会前にあるとは夢にも思わなかった。それは追加ワラントのIＲとブログである。特にその言い訳の中に挿入された小さな記述、リスクの一文。まるで悪徳セールスの契約書に挿入された『返品不可』の小さな一文の様に…。今後の展開を連想させるのに十分だった。
つまりフェーズ2aの結果が出るまでの間、少しずつリスクについての話題が多くなる。ブログやツイッターでの記述、TVやラジオ出演での発言。その都度、株価が下落する。まるで賽の河原の石積みの様に…。そして結果発表はリスクが現実となる。

(場面転換）
投資家Cは検討を終えた。
きっかけはラジオ放送だった。その後、フェアリサーチで興味を持った。過去のIRやブログ、TVやラジオ出演の放送、某掲示板等、可能な限りを情報を集めた。会社の理想と現実、特に個人の不満や断末魔は読み漁った。わかった事があった。掲示板の指摘通り肝心な事は伝えない、核心部を隠すのだ。『守秘義務』『相手がある事』『しないことにしたのだ』今回のハイリターンの片鱗もそうだ。利益の見通しは示したが、その使い道を明言していない。『Max3500万株として配当100円とすれば35億。150円で約52億。』皮算用だが、そうなる確証は何一つない。『悪くはない、でも今じゃない。』そう呟く。そして最大の決め手は、YouTubeの放送内容だった。
投資家Cは次の銘柄を検討する為、お気に入りから削除した。

9月の株主総会は迫っていた。

（次週予告）
株主総会編も、いよいよ終盤。愚痴っても喚いても審判は下され、それに従うのだ。あなたはどうする？

エンディングテーマ：俺は好きで凍死家やってんじゃねぇ！
歌手：歌人知らず