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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 2023/12/14〜2024/01/15

先月、「明治ホールディングス傘下のMeiji Seika ファルマが28日、厚生労働省から新型コロナウイルスワクチン (ARCT-154: 自己増幅型RNA COVID-19ワクチン)の製造販売承認を得たと発表した。承認を得たARCT-154は、サンディエゴの Arcturus Therapeuticsとメルボルンに本部がある CSL によって開発された初の自己増殖型RNAワクチン (‘self-amplifying’ RNA: saRNA) であり、Meiji Seikaファルマは、医薬品受託製造会社ARCALISと連携して、製造・販売に向かう。」とあります。

自己増幅RNAワクチン、日本が世界に先駆けて初承認:続くのは?

このテキストは、saRNA(自己増幅RNA)ワクチンに関する情報を含んでいます。要約すると、saRNAワクチンは、従来のmRNAワクチンに比べて少量で十分な効果を発揮する可能性があります。例として、ARCT-154は既存のmRNAワクチンのブースター接種よりも少ない用量で済むため、製造コストの削減や副反応の軽減が期待できます。
ただし、saRNAワクチンの開発は複雑であり、RNAレプリカーゼの遺伝子配列を加えることにより、mRNAの長さが大幅に増え、製造過程がより複雑になります。また、免疫システムに対する作用機序も複雑になるため、最適な投与量と送達システムを見つける必要があります。過剰な刺激は逆効果になるリスクも指摘されています。
2022年にはインドでsaRNAワクチンが緊急承認されましたが、その臨床データは充分ではなく、承認も暫定的なものでした。これにより、業界関係者はARCT-154の承認を重要な分岐点と見ています。現在、さまざまな用途で多数のsaRNAワクチン候補が臨床試験中です。これらは帯状疱疹やインフルエンザの予防から、がん治療用ワクチンまで様々な可能性を探っています。また、saRNAを利用して体内で治療用タンパク質を生産するという応用も考えられています。
元の記事は「CRISP Bio Blog」に掲載されています。