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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 2023/11/30〜2023/12/13

mRNA創薬とは、mRNAという分子を用いて、病気の予防や治療を行うことです。mRNAは、細胞にタンパク質を作らせる指示を伝える分子で、タンパク質の種類を変えることで、様々な病気に対応できる可能性があります。mRNA創薬の応用分野は、以下のようなものがあります。
• 感染症ワクチン:mRNA創薬の最も注目されている応用分野は、感染症ワクチンです。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどの感染原因となる病原体のタンパク質を作らせるmRNAを体内に送り込むことで、免疫系に抗体を作らせることを目指しています。mRNAワクチンのメリットは、タンパク質の種類を変えるだけで、様々な病原体に対応できることや、製造が比較的容易であることです
• がんワクチン:mRNA創薬のもう一つの応用分野は、がんワクチンです。がん細胞に特徴的なタンパク質を作らせるmRNAを用いて、免疫系にがん細胞を攻撃させることを目指しています。現在、日本では、乳がんや肺がんなどの患者を対象に、mRNAワクチンの臨床試験が進められています | 2 |
海外では、メラノーマや腎がんなどの患者に対するmRNAワクチンの臨床試験も行われており、一部の試験では、有効性や安全性が示されています
• 遺伝子治療:mRNA創薬の別の応用分野は、遺伝子治療です。遺伝子治療とは、遺伝子の異常や欠損が原因となる病気を、正常な遺伝子を導入することで治療することです。mRNAは、遺伝子の情報を細胞に伝える役割を果たすので、遺伝子治療に応用できる可能性があります。例えば、血友病や筋ジストロフィーなどの遺伝性疾患に対するmRNA遺伝子治療の研究が行われています
• 再生医療:mRNA創薬のもう一つの応用分野は、再生医療です。再生医療とは、細胞や組織、器官などの機能を回復させることで、病気や怪我を治療することです。mRNAは、細胞に特定のタンパク質を作らせることで、細胞の分化や増殖、機能を制御できる可能性があります。例えば、iPS細胞や多能性幹細胞を作るために必要な因子をコードするmRNAを用いることで、再生医療に応用できる細胞を作ることができると考えられています