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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 〜2015/04/28

  • >>219044

    『変化の始まり』

    寺島実朗の講演を聞いてきました。
    トマ・ピケティの「21世紀の資本」を読みました。

    寺島さんは資本主義の本質は物づくりがベースにあってこそなのだから、アベノミクスでの金融の暴走は危険であるとの説明は非常によくわかりました。
    その意味で日本を支えている製造業の集積地である当地の経営者の方々には、アベノミクスに振り回されることなく、この先も頑張り続けてほしいとの訴えは深く入ってきました。

    そもそも金融資本主義が跋扈しだしたのは、1990年代前後の日本のバブルが最初でした。その後ITバブル、サブプライムローンによる信用収縮、そして今度はスイスフランの暴騰。
    詳しいことは、専門的に過ぎますので書きませんが、金融資本主義は強欲( Greed )をコントロールできません。20世紀後半から前回のリーマンショックまで7~8年毎に金融リセッションが起きています。今回のスイスフラン暴騰劇がその始まりにならなければと祈るばかりです。

    一方ピケティは、格差の発生メカニズムを説明しています。そして格差は、今の資本主義のままであれば開くばかりであることを説明しています。その処方箋は相続と所得税率に問題があるとのことから、世界中の税務当局が富裕層に対しての情報共有システムを構築する必要があるとのこと。
    現に日米等の先進国税務当局は既に連携を取り始めているとのこと。
    そして、それを逃れるべく個人の預かり資産の公表が非公開になっているシンガポールとスイスに富裕層の金融資産が流れ込んでいる現状での今回のスイスフランの暴騰劇。とうとう来たなと言う感じです。
    どうやら、また大きなチェンジが始まりそうですね。
    今回のことが、日本の誠実で懸命に生きている人々が、今の年金制度では老後難民になりかねないことから、株式投資で資産を増やそうとしている夢を壊しかねません。
    世界の富裕層は、いったい何度我々の生活を揺さぶったら気が済むのでしょうかと言いたくなりますね。

    『忍』