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三菱ケミカルグループ(株)【4188】の掲示板 2022/07/08〜2022/08/12
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>>988
(補足)
本手続きは正確にはすでに締結しているライセンス契約の一部規定が有効か否かを判断する仲裁手続きです。本手続き中は「ロイヤリティ収入無しで決算数字を作成」しているのではなく、ロイヤリティ収入はあるけれども、国際会計基準(IFRS)では(ノバルティスが無効を主張する一部が)売上収益としては計上できないということらしいです。
だったら、その売上収益とできない一部がどこに計上されているかというと、貸借対照表の「その他の非流動負債」中の「仮受金」として計上されているようです。つまり今のところ、ロイヤリティ収入の一部は売上げ(売上収益)ではなく、返済もあり得る負債とみなしてるらしいです。
https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ir/pdf/01318/01505.pdf#page=121
https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ir/pdf/01318/01505.pdf#page=158
https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ir/pdf/01347/01542.pdf#page=9
丸子ビッツ 2022年8月12日 10:14
>>986
本件の現状に興味が湧いたので可能な範囲で調べてみました。
その結果、仲裁手続き自体の進捗状況についてはよくわかりませんでしが、
これまでのロイヤリティ収入がどうなっているのかはある程度わかりました。
「ジレニアのロイヤリティ収入」に関しては、ノバルティスとの仲裁手続き(以下、本手続き)が続いているために、現在その収入の一部は売上げに含めることができない(正確には「売上収益の認識を行わない」)のですが、本手続きが始まる前までは、田辺三菱製薬の収益のかなりの部分を占めていたということです。
本手続きが継続してるために2022年度第1四半期までに売上げに含めることができない額は、どうやら1000億円くらいあるようです。本手続きが開始したのは2019年2月で、それから約3年半ほどが過ぎましたが、いつになったら仲裁判断あるいは和解が成立して、その内容はどうなるのでしょうか? (これ自体についてはよくわかりません。)
新経営方針で「田辺三菱製薬の一層の価値向上施策」を掲げてますから、本手続きで有利な結論が出るよう全力で取り組むことは極めて重要でしょう。最善の場合、これまでに積み上がった1000億円くらいの額が一挙に売上収益となり、すでに締結した契約に基づくジレニアのロイヤリティ収入のすべてをこれからも受け取れることになるはずです。