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(株)ラック【3857】の掲示板 2024/04/06〜

サイバーセキュリティーの重要性が世界的に高まっている。国内でもコンピューターウイルスや不正アクセスの件数は増加の一途にあり、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)によると、2021年度の日本におけるセキュリティー市場の規模は1兆3321億4000万円(前の期比5%増)、これが22年度には1兆4064億4400万円に、更に23年度には1兆4983億3500万円とうなぎ上りに拡大傾向を示すことが予想されている。個人にとどまらず、企業や公的機関に対するサイバー攻撃が顕著で、その対応は必須かつ緊急性が求められる状況だ。特に中堅・中小企業をターゲットとしたインシデントが急増していることから、その対策は急務となっている。

 また、国家レベルでも海外からのサイバー攻撃などに対し、待ったなしで対応していく必要性が迫られている。今なお解決の糸口が見えないロシアとウクライナの紛争では、武力攻撃だけでなく、サイバー攻撃を絡めたハイブリッド戦の様相を呈している。また、過去の米大統領選においてロシアのサイバー攻撃が観測されているが、その後に中国がロシアに倣う形で近隣諸国への「サイバー政治介入」の動きを強めていることなどが報じられ、国際的に緊張感が高まった経緯がある。

 岸田文雄首相が国賓待遇で渡米し、あす10日には日米首脳会談が予定されておりマーケットでも耳目が集まっている。ここでは半導体分野など日米が協力して脱中国依存で足並みを揃えることが大きなテーマとなっているが、サイバーセキュリティー分野でも資金支援や税制優遇など国策として協調路線を敷くことが濃厚視される。これを契機に東京市場でも、サイバーセキュリティー関連株は有力な投資対象として改めて脚光を浴びる可能性がある。

 関連銘柄としては、トレンドマイクロ<4704.T>、イー・ガーディアン<6050.T>、ラック<3857.T>、デジタルアーツ<2326.T>、FFRIセキュリティ<3692.T>、セグエグループ<3968.T>、シグマクシス・ホールディングス<6088.T>、サイバーセキュリティクラウド<4493.T>、セキュアヴェイル<3042.T>、サイバートラスト<4498.T>、テリロジーホールディングス<5133.T>などが挙げられる。