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フリービット(株)【3843】の掲示板 2015/06/27〜2015/07/04

第2部:MVNOは通信業界をディスラプトするのか(Vol.7〜12)

世界の主要都市と比べて、スマホ料金が高いと言われる日本。特に、通話やデータ使用料が少ないライトユーザーにとって、大手通信キャリアの料金は割高と言える。

今の通信業界は、ソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの大手3社が、“協調的寡占”に浸り競争が乏しいため、価格が下がりにくい構造にある。

しかし、日本にも新たな競争の波が訪れている。

その原動力となっているのが、総務省が推進する「MVNO」と今年5月からの「SIMロック解除の義務化」だ(詳細は「【Vol.10】総務省のキーマンが語る、MVNOを推進する理由」を参照)。

この2つの政策によって、格安スマホメーカーの参入が本格化。ユーザーによっては、大手キャリアとの契約と比べて、スマホ料金が半分〜3分の1になるケースも出てきている(詳細は「【Vol.8】スマホ料金はなぜもっと安くなるのか:インフォグラフィック」を参照)。

低価格がユーザーに受け、MVNOサービスの契約者数は順調に伸びており、2014年末時点で892万台に到達。総務省は2016年までに、携帯契約者数全体に占めるMVNOの比率を10%に拡大することを目標に掲げている(現在5%程度)。
 grp08_1000万の大台に近づく

こうした新たなプレーヤーの参入によって、スマホ業界の競争地図が一気に変わる可能性が出てきた。

数あるニュープレーヤーの中でも、「新3強」と言える存在が、ワイモバイル、楽天モバイル、トーンモバイルの3社。それぞれ独自の戦略で、大手通信キャリアに挑む構えだ(詳細は「【Vol.9】スマホ競争地図──「現3強」の牙城に挑む「新3強」」「【Vol.11】楽天モバイル・平井康文社長インタビュー」「【Vol.12】トーンモバイル・石田宏樹社長インタビュー」を参照)。