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国際のETF VIX短期先物指数【1552】の掲示板 2021/04/01〜2021/04/03

(続き)
ここからは減価の仕組みが、感覚的に理解できるよう書いたつもりですが…
(1日にロールされる分だけにスポットを当てて考えると分かり易いかな?)

仮定としてVIX指数20、VIX先物期近22、VIX先物期先24ポイントを前提にすると
VIX先物は最終的にVIX指数で清算されるため
期近のロール予定分は2ポイントの損失が発生します。
(損失のイメージで、実際にはVIX指数で清算されず期先へロールされる)
しかし期先の24ポイントへロールされる事で
2ポイントの損失で済む予定が、最終的な損失が4ポイントに拡大する。
これは高い価格へロールすることで、
損失拡大のバッファーが大きくなってしまうという事。

この時、仮にVIX指数が22ポイントへ上昇し先物価格が一時的に上昇しても、
24ポイントで買っているため最終的には2ポイントの損失が発生する。
この事は、高い価格へロールすることで、
損失が大きくなる可能性だけではなく、
指数上昇した場合の利益を圧迫するような効果を生んでしまうという事。
この2点により、
高い価格へロールすることで不利な力が継続する事になります。

そのうえでVIX先物は最終的にVIX指数で清算される事から、
徐々にVIX指数にサヤ寄せする。つまり徐々に先物が下落します。
これに関しては値下がりと言うイメージですが
上で書いた2点との相乗効果で、
コンタンゴ状態でロールを継続すると、徐々に減価する仕組みになっています。

安い価格から高い価格へロールする事により、
将来の減価ための燃料を補給していると、考えると良いと思います。
これらの事を理解した者同士ならば、
「コンタンゴでロールするから減価する」という会話が成り立ちます。

ちなみに原油系ETFも同様です(現在はバックワーデーションです)。
さらに原油ダブル・ブル(ETN)はこれらの上に、期先中心にロールされており、
レバレッジ型特有の減価も加わりますのでご注意を。