住石ホールディングス(株)【1514】の掲示板 2022/12/04〜2022/12/05

【円安・経済安保で見直し「日本回帰」関連株】

日本企業の「日本回帰」に対する関心が高まっています。1990年代から2000年代にかけ、円高対策として日本企業の海外生産が急進展しました。
しかし、米中対立を背景にした世界経済の分断に加え、今年の春先以降の円安進行、更に経済安全保障に対する意識の高まりとともに、日本国内での生産を進める動きが強まっています。この国内回帰の動きは、設備投資関連のほか物流、研究開発関連などを含め幅広い需要を巻き起こす可能性が高い。

日本企業の海外生産は、90年代以降の急激な円高を背景に急進展しました。有力メーカーでは「円高でも利益が出せる生産体制」が意識され、中国のほか東南アジア、そして欧米へと海外生産を進めました。

しかし、この海外展開の潮流に変化が生じており、時代は大きな分水嶺を迎えています。まず、海外生産を推進した円高はいまや円安へと転換し始めました。円安の流れのなかでは、国内での生産に優位性が生まれ、海外からの輸入は割高となりデメリットを発生させかねません。

また、米中対立の激化による世界経済の分断の動きも新たな潮流の変化です。米国の対中制裁関税の影響は、脱中国を加速させています。更に、ウクライナ紛争の勃発もあり、「経済安全保障」に対する注目度は一段と高まりました。

為替や経済安保面からのリスク管理の意味も含め、日本回帰を見直す機運は今後、一段と強まりそうです。