ここから本文です
投稿一覧に戻る

【USD】個人消費支出の掲示板

2021-12-30 19:42
見通し
NY為替見通し=ドル円 115円半ばの年初来高値を巡る攻防か

 本日のニューヨーク為替市場でドル円は、下値堅いまま115円半ばの年初来高値を巡る攻防となるか。日米の金融政策の差異や株式市場の強弱、本邦貿易赤字などがジワリと効いてきそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)が2022年前半から利上げサイクルに入るのは既定路線。市場の注目は、来年末まで米連邦公開市場委員会(FOMC)が何回25ベーシスポイント引き上げを決定するかだろう。一方、日銀は超量的緩和からまだ暫く抜け出せそうにない。

 本日で年内の取引を終えた日経平均は、年間では4.9%高。また日銀のETFの買い入れルール変更の影響もあり、TOPIXが10.4%高となった。一方、昨日の引け時点でダウ平均は年初来19%超高/ナスダック総合が22%超高と、日本株のパフォーマンスを大きく上回っている。

 今月半ばに財務省が発表した本邦11月貿易統計(通関ベース、季節調整前)は9548億円の赤字と4カ月連続の赤字を記録した。対米では貿易黒字ではあるが、単純に資金の流れとしては円売り優勢が想定される。

 上記はいずれも昨日今日の話ではないが、ドル買いや円売りに繋がる要因であり、年末に年初来高値を狙える位置にいるドル円を支えたことは確かだろう。

 なお、東京やロンドン為替見通しで既にふれているが、本日NY午後に米露首脳が電話で会談する予定。プーチン露大統領から電話協議を要請したとあり、来年初の安全保障関連の協議に向けて主導権を握ろうとする思惑が露側にはありそうだ。ただ今回は議題が多岐に渡ると報じられているため、首脳間で問題を共有しただけで終わる可能性もある。

想定レンジ上限
・ドル円は11月24日高値(年初来高値)115.52円を上値めどとし、超えると2017年1月以来の116円台が意識される。

想定レンジ下限
・ドル円は昨日安値114.67円が目先の下値めど。その下は日足一目均衡表・転換線114.27円付近が支持水準。