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ホシザキ(株)【6465】の掲示板 2019/05/10〜2021/12/04

Business Journal 2014.06.23
6465

 業務用製氷機のトップメーカーであるホシザキ電機(愛知県豊明市、東証1部上場)で、不可解なトップ交代があった。鈴木幸彦社長が6月13日付で代表権のない取締役に降格し、創業者一族の坂本精志会長が社長を兼務する。坂本氏が社長に復帰するのは3年ぶりだ。社長交代の理由について同社は、「重要な経営判断において迅速な意思決定を行うに当たり(代表取締役2名という)現体制に課題がある」とコメントしているが、具体的にどのような課題があったのかについては明らかにしていない。
 坂本氏はホシザキ電機“中興の祖”といわれる人物。慶應義塾大学工学部機械科を卒業し、父親の薫俊氏が創立した星崎電機(現・ホシザキ)に入社。当時のホシザキは飲料自動販売機を製造していた。

 坂本氏は米国での見本市に出かけた折、現地人から「日本人は金持ちになる。金に余裕ができると氷を使うようになる。これからは製氷機が売れるぞ」とアドバイスされた。

 帰国後、父親の反対を押し切り製氷機の開発に取り組み、1965年に製氷機の販売を開始した。営業部隊の子会社、坂本商事を設立し、人海作戦で売り込みを図った。今日では、業務用全自動製氷機(市場シェア70%)、業務用冷蔵庫(同50%)、業務用食器洗浄機(同16%)、ビールサーバー(同75%)などで圧倒的なシェアを握る。

 坂本氏は2005年に本体のホシザキ社長に就任し、創業60周年を目前にした08年2月、東京と名古屋で株式を上場した。11年2月には会長へ退き、後任社長に坂本商事時代(05年にホシザキ電機が合併)の部下だった鈴木氏を指名した。


そのホシザキでは今回、最近の上場企業では珍しく若返りに逆行するトップ人事が行われたが、一体、何があったのか。今後、社内外に波紋を広げそうだ。