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(株)鶴弥【5386】の掲示板 2020/09/16〜

―再びバリュー株シフトへ、解散価値を下回るPBR1倍割れ銘柄の株価変身に期待―

 東京株式市場は目先難しい局面にある。今年は年初からリスクオン全開の地合いとなり、日経平均株価は3月22日に終値で史上最高値4万888円をつけたが、その後は深い押し目形成を余儀なくされた。4月後半には中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を下に抜け、昨年秋口を起点とする約半年にわたった上昇波動の終了を意識させたのだが、4月下旬以降はしぶとく切り返し、時価は5日・25日・75日移動平均線が収斂(しゅうれん)する3万8000円台で強弱観を対立させている。

 企業の好決算発表も次期業績のガイダンスが弱ければ売り対象となってしまう。不透明感の強い相場でグロース株には向かい風が強い。しかし、物色意欲そのものは失われておらず、ここにきてバリュー株に投資資金が食指を動かしている。再び出番が近づいている低PBR株の一角に目を向ける場面だ。

●低PBR是正の動きはまだ3合目

 ここは個人投資家の特権ともいえるニッチ性を生かして、戻り売り圧力の弱いバリュー株に照準を合わせるのが投資戦略として期待値が高い。最近の東京市場をみても低PBR株のパフォーマンスが良好で、今がバリューシフトの時間軸にあることがうかがえる。足もとで3月期企業の通期決算発表が佳境を迎えているが、決算内容と併せて東証が要請する「資本コストや株価を意識した経営」に対する回答にもマーケットの耳目が集まっている。

 PBR1倍以上、つまり企業として株式の時価総額が純資産を上回るのは元来当たり前の話なのだが、これまで東京市場ではおよそ2社に1社はPBR1倍を下回っていた。しかし、ここにきて企業の経営努力と株価上昇効果で状況はかなり改善してきた。今年3月末時点でプライム市場では約60%が1倍を上回ったという。東証の“鶴の一声”が効果を発揮していることは間違いなく、今後もこの流れが続くことは必至であろう。