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(株)倉元製作所【5216】の掲示板 2024/05/17〜2024/05/21

富士経済、ペロブスカイト太陽電池など新型・次世代太陽電池市場調査結果を発表
2024/05/21 17:21 日経速報ニュース 1239文字 PDF有 画像有

【プレスリリース】発表日:2024年05月21日
ペロブスカイト太陽電池など新型・次世代太陽電池市場を調査
―2040年市場予測(2023年比)―
●ペロブスカイト太陽電池(世界)2兆4,000億円(64.9倍)
 既存太陽電池からの置き換えやペロブスカイト/C-Siタンデム型の普及で拡大

 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸)は、軽量性やフレキシブル性、製造コスト低減の可能性などから普及が期待され、商用化に向けて量産や施工の技術開発、実証が活発化している新型・次世代太陽電池市場を調査した。その結果を「2024年版 新型・次世代太陽電池の開発動向と市場の将来展望」にまとめた。
 この調査では、新型・次世代太陽電池の本命と目されるペロブスカイト太陽電池を始め、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池などの市場を捉え、2040年までの長期動向を展望した。また、参入企業20社の開発状況・計画などをまとめた。

 ※世界市場は年次、国内市場は年度でとらえた。

<注目市場>
●ペロブスカイト太陽電池(PSC)

 *グラフ資料は添付の関連資料を参照

 製造工程が少なく低コスト化が期待できることや、軽量化・薄膜化が可能であることから次世代太陽電池の本命と目される。特にフィルム基板型PSCは“曲がる太陽電池”として注目を集めている。C-Si(結晶シリコン)をはじめとする、既存太陽電池からの置き換えや、高効率なPSC/C-Siタンデム型の普及により市場が拡大していくと予想される。
 本格的な量産は2020年代後半になるとみられ、2040年の世界市場は2兆4,000億円が予測される。中国を始めとする海外企業では、2025年から2030年ごろにかけてギガワット級の生産体制を構築する計画が増えており、日本企業より先行して量産化に向けた動きが進んでいる。
 国内では、試験的な少量生産やサンプル出荷が始まっており、積水化学工業、東芝、パナソニックなどが先行しているほか、大学発ベンチャーやケミカル系メーカーの参入も増加している。商用化は2025年ごろとみられ、その後市場は中長期的に拡大すると予想される。BIPV(建材一体型太陽電池)やBAPV(建物据付型太陽電池)向け、PSC/C-Siタンデム型の開発・生産によって急成長が期待でき、2040年度の市場は233億円が予測される。また、経済産業省がPSCを念頭においた新たなFIT買取区分の議論を本格化することを表明しており、政策の後押しも期待される。