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オンコセラピー・サイエンス(株)【4564】の掲示板 2018/11/02〜2018/11/15

日経メディカル2016.3月の記事
免疫チェックポイント阻害薬は効く症例では確かによく効きます。他の薬物療法に不応となり、多発転移をして、もう手だてがない患者さんに対してもCR例を含む腫瘍縮小効果があり、その中から年単位の延命例が出ています。これは今までの治療法では期待できなかった結果です。

 しかし抗PD-1抗体単独投与の効果は、悪性黒色腫でも奏効率は約30%、他のがんでは10~20%。ここ数年、世界中で進められた臨床試験によって、膵がんなど効かないがんもあることが分かってきました。

──使い方の工夫が必要というわけですね。

河上 その1つはより早期に使う、例えばフロントラインで使うことです。悪性黒色腫の場合、抗PD-1抗体は2次治療以降に使用すると奏効率は約30%ですが、最初から使うと約40%に上がります。非小細胞肺がんでは、約18%だった奏効率がフロントライン治療で約25%です。従って、今後、検討されるべきは、「どのような症例で、最初から使うと治療成績が上がるのか」ということです。加えて、適切なバイオマーカーを見つけて、あらかじめ効果が期待できる患者さんを選んで治療すること、効かない患者さんには別の治療法を検討することが重要です。