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新都ホールディングス(株)【2776】の掲示板 2024/05/02〜2024/05/08

元金融機関に勤務していた者の見解です。
勤務してきた際は仕事柄、法人先の決算書においては数百は拝見しております。

子会社化する北山商事について、IR等に記載されている過去3年間の売上・経常利益・純利益など、上昇傾向の気配が感じられ、今回の子会社化により新都においても今後の好決算が確定されるかのような書込みが多くみられます。

私的には、売上高や経常利益、純利益で会社の内容を判断するのは尚早、いや、会社の本質はほぼ見えてこないと感じています。
なぜなら、決算書のすべてを見てみないと、売上や利益の本来の姿が見えないからです。

ポイントは、伸びている利益は本業から生み出されているものかどうか。一時的な所得により利益が跳ね上がっている可能性もあります。本業での利益伸長でなければ、皆さんが期待している新都への利益貢献もかなり薄めとなってしまうでしょう。本業での利益にて伸長しているエビデンスが見たいところです。

また、貸借対照表も記載が全くないので気になります。なぜなら、負債の部が大きいと見られ、これは長期・短期の借入が占めているのか、そうでないのか気になるところです。
いくら売上が伸びていたとしても、利益が出ていても、万が一金融債務が大きく、毎月の返済が過多になっている企業だとしたらどうでしょう。売上・利益は出せても、キャッシュを捻出できず、経営は火の車なんて企業はザラにあります。
今回の新都と北山の子会社がどうのではナイですが、M&Aや子会社化は財務内容の厳しい先を救済する裏名目のものも多々あります。

グダグダ書きましたが、決算書の内容吟味せずの安易な企業判断はできない。
皆さんの書込みを拝見すると、売上利益の右肩上がりが固そうなご意見が多かったので、老婆心ながら進言させていただきました。

個人的には、いいとこ取りのIRの内容でしたが、過去の職業柄、見えない部分に負の何かが潜んでいないか勘繰ってしまうので、無理とはわかっていても北山商事の損益と貸借は確認したい、いやしなければ本質は見えないと考えております。