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FRBがモラルハザード誘発の恐れ、規制強化必要も-前NY連銀総裁

(ブルームバーグ): 前ニューヨーク連銀総裁のウィリアム・ダドリー氏は3日、金融市場の信用の流れを維持することを狙った連邦準備制度理事会(FRB)の措置について、リスクの高い行動に見返りを与えるものだとして、それを是正するために将来的に規制強化が必要になる可能性があるとの考えを示した。

ダドリー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「発行済みの高利回り債を保有する人々は、多くの場合自らの判断でそうしている。このため、FRBが市場に介入し、それらの資産価格を支えることは、借り入れをさらに増やすよう促すという意味で多少のモラルハザードを基本的に生じさせる」と語った。

FRBは3月以降、新型コロナウイルス感染拡大の危機のさなかにあって信用の流れを維持しようと、矢継ぎ早に緊急融資プログラムを打ち出したが、ダドリー氏は「過去数カ月でFRBにより実質的に救済されたプレーヤーは多い」と指摘した。

その上で、「レバレッジが非常に膨らみ、システミックな規模に達する場合には、それを抑制するために何らかの規制が必要になると考えられる」とコメント。FRBとして、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社やヘッジファンド顧客に提供するレバレッジを制限するよう銀行を指導したり、非常時に利用できるような「流動性保険」をFRBから平時に購入するよう求めたりできるのではないかと話した。

原題:Fed Flirting With Moral Hazard to Keep Markets Open, Dudley Says(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

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