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リスク選好の中で円安が続く ドル円は109円台を試す気配=NY為替前半

 きょうも市場はリスク選好の雰囲気を強める中で、NY為替市場は円安の動きが続いており、ドル円は買いが優勢となっている。東京時間の早朝に108.85円近辺まで上昇したが、109円には到達できずに伸び悩んでいた。しかし、NY時間に入って再び109円台を試す気配が出ている。

 感染第2波や米中対立への警戒、そして、米抗議デモも加わり、市場にはネガティブな材料が揃っているものの、市場では経済再開への期待感が根強い。足元の実体経済を見れば、この雰囲気がいつまで続くかは懐疑的な見方もあるものの、FRBの大胆な量的緩和(QE)による過剰流動性に加え、各国政府による景気対策第2弾への期待が支援している模様。

 目先は4月に上値を拒まれた109.40円付近が上値レジスタンスとして意識される。

 ユーロも買い戻しが続き、ユーロドルは1.12ドル台半ば、ユーロ円も122円台半ばまで上げ幅を拡大させている。明日はECB理事会が予定。パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の拡大がほぼ確実視される中で一部からは、資産購入規模を5000億ユーロ増加させ1.25兆ユーロまで拡大させるとの見方や、プログラムの期限を2021年9月まで延長との見方も出ている。堕落した天使と呼ばれる、直近にジャンク級に格下げされた債券も購入対象に含めるとの指摘もあるようだ。

 その一方で、結果自体はすでに織り込まれており、ユーロの反応は限定的との見方も多い。むしろ、スタッフ見通しに敏感に反応する可能性が指摘され、悲観的な見通しを示してくる可能性も警戒されているようだ。ただ、市場は中央銀行の政策以上に経済再開と景気回復への期待感を高めており、理事会に対してどの程度の反応を示すかは未知数。

 ポンドも買い戻しが続いており、ポンドドルは1.26ドル台、ポンド円は137.40円近辺まで一時上昇。ポンドドルはきょうの上げで100日線を上回っており、1.2675ドル付近に来ている200日線を視野に入れた動きが見られている。

 しかし、きのうから再開しているEUとの貿易交渉は不透明感が根強い。英中銀は声明で、「合意なしの離脱は英銀が準備しなければならない様々な結末の一つ」と指摘した。ベイリー英中銀総裁が英大手銀のCEOらに対し、合意なき離脱のシナリオへの準備加速を促したとも伝わっている。ただ、ポンドは市場が警戒しているほどネガティブな反応を見せておらず、リスク選好の雰囲気に包まれているようだ。

 きょうはカナダ中銀が金融政策を発表し、政策金利、量的緩和(QE)とも大方の予想通り据え置いた。ただ、声明では成長見通しを上方修正し、ウイルス感染の影響はピークに達したとの見解も示した。金融情勢が改善したとして一部の市場介入を縮小すると表明。これらを受けカナダドルは買いが強まっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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