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KKR、新型コロナ危機で活発な動き-金融危機に学び矢継ぎ早に投資

(ブルームバーグ): 新型コロナウイルス感染症(COVID19)が世界経済を襲った際、 プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKRの経営陣は、この展開は以前に見たことがあるとの見解ですぐに一致した。

市場の大規模なゆがみ、流動性のひっ迫、企業利益の見通しを巡る不透明性は金融危機でも発生した。KKRは当時もっとうまくやれたはずだと、同社の欧州担当責任者ヨハネス・フート氏は振り返った。

「資本展開という点で、2008-09年の失敗を繰り返さないよう当社では意識して取り組んでいる」とフート氏はブルームバーグとのビデオインタビューで語り、「相場が底を付ける前の極めて早い時期から、今回の危機を好機として生かすことが必要だとわれわれはみていた」と明らかにした。

KKRは時間を無駄にはしなかった。ブルームバーグがまとめたデータによると、新型コロナの危機が市場を襲った3月初め以来、KKRが投資した金額は127億ドル(約1兆3750億円)と、世界的に展開するPE投資会社のうちで最大。シルバーレイク・マネジメント、アポロ・グローバル・マネジメント、ブラックストーン・グループの競合3社の合計額をも上回る。

感染拡大阻止のためロックダウン(都市封鎖)が導入された3月半ばには、英廃棄物処理会社のビリドーを42億ポンド(約5700億円)で買収。5月には米化粧品メーカーのコティから「ウエラ」や「クレロール」ブランドを含むプロ向け美容事業と小売り向けヘアケア事業の過半数株式を取得した。さらにスペインの通信会社マスモビル・イベルコムの経営権を30億ユーロ(約3600億円)で取得し株式を非公開化する提案を他の2社と行っており、実現すれば新型コロナの危機が始まって以来有数の規模の非公開化取引となる。

原題:KKR Spends Big and Fast to Avoid Mistakes of 2008 Crisis(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

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