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【これからの見通し】ドル円が上方に抜け出す、リスク選好の円安に回帰か

【これからの見通し】ドル円が上方に抜け出す、リスク選好の円安に回帰か

 昨日はドル円は107円台後半から一気に108円台に乗せた。最近は108円台に乗せると、すぐに107円台へと押し戻されるパターンが続いていたが、昨日の値動きは違った。108円台での取引が定着して、今日の取引を迎えている。東京朝方には108.85近辺まで高値を広げる動きがみられた。

 これまで、新型コロナ相場では、リスク回避のドル買い、リスク選好のドル売りの図式が新たに定着していた。株高や原油高のなかで、ユーロドルや豪ドル/ドルなどが上昇するも、クロス円はすっきりしない局面が多々あった。しかし、直近ではクロス円も上昇の勢いを増してきている。そして、昨日のドル円急上昇。いよいよリスク選好の円売りが復活したのかと思わせる相場ぶりとなっている。

 ただ、クロス円の多くは、新型コロナ禍を受けた大幅安からはすでにかなり戻してきている。その一方で、ドル円は101円近辺から112円近辺の広いレンジのなかで、上昇は出遅れ気味。まだ上値を試す余地があるとみるのか、クロス円の高値圏推移にそろそろ警戒するのか。円安相場は悩ましい段階となってきている。

 米国での新型コロナや、人種差別デモなど不安定な状況のなかで、米株は好調な足取りを続けている。主要指数は最高値を視野に入れる水準へと回復している。この相場が継続することを前提に、少なくとも短期的にはリスク選好の円安相場が前面に押し出されてきそうだ。

 このあとの海外市場で発表される経済指標は、トルコ消費者物価指数(5月)、トルコ生産者物価指数(5月)、ドイツ雇用統計(5月)、英国とドイツおよびユーロ圏の非製造業PMI・確報値(5月)、ユーロ圏失業率(4月)、ユーロ圏生産者物価指数(4月)、米MBA住宅ローン申請指数(29日までの週)、米ADP雇用統計(5月)、米ISM非製造業景気指数(5月)、米製造業新規受注(4月)、米耐久財受注・確報値(4月)、カナダ中銀政策金利 など。その他では、ブラジル鉱工業生産(4月)、米週間石油在庫統計が発表される。

 きょうからティフ・マックレム氏がカナダ中銀総裁に就任する。前任者はポロズ氏。マックレム氏は金融危機のときの上級副総裁だった。危機対応への手腕が期待されるところだ。

 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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