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今週の【早わかり株式市況】1500円高・3ヵ月ぶり高値、経済再生期待から買い加速

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより 日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週連続上昇、週末は小幅安ながら週間上げ幅は1500円近くに
 2.米中対立警戒もリスクオンの流れが加速、緊急事態宣言全面解除の動きを好感
 3.先物主導の上昇で売り方の買い戻しが勢いを増し、踏み上げ相場の様相強める
 4.週央は半導体関連が利食われるも銀行株が買われ、全体相場を牽引する展開に
 5.28日(木)は日経平均が大幅高で4連騰となり、約3ヵ月ぶりの高値に浮上

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比1489円(7.31%)高の2万1877円と大幅に2週連続の上昇となった。

 今週は米中対立の構図が警戒されるなか、軟調な展開を強いられるとの見方が多かったものの、フタを開けてみるとリスク選好ムードの強い展開となり日経平均は売り方の買い戻しを誘発して踏み上げ相場の様相を呈した。

 25日(月)は米中対立懸念がくすぶるなか、緊急事態宣言が全国的に解除される見通しとなったことで、全体相場は強気に傾いた。中国全人代では「香港国家安全法」が議論されることになったが、影響は限定的だった。26日(火)は日経平均が500円を超える急伸。緊急事態宣言解除に伴う経済再生期待がリスクオンの流れを後押し、空売りの買い戻しが全体相場を押し上げた。27日(水)は目先筋の利益確定売りをこなし、更に高みを目指す展開。半導体関連が利食われたが、メガバンクをはじめ銀行株の上昇が全体相場を支えた。
 28日(木)は日経平均が4連騰で引け際に日経平均が500円高を超える場面もあった。約3ヵ月ぶりの高値圏に浮上。第2次補正予算案が閣議決定されたことも買いを助長、売り方がお手上げ状態で、先物への大口の成り行き買いなど踏み上げ相場が演出された。29日(金)は5日ぶりに反落。中国全人代で「香港国家安全法」の制定方針を採択されたことで米中対立が改めて警戒された。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は小幅にとどまった。

■来週のポイント
 来週はスピード調整する場面もありそうだが、海外勢が15週ぶりに買い越しに転じてきているだけに日経平均は2万2000円大台を奪還し、さらに上昇することが期待される。

 重要イベントとしては、国内では6月1日朝に発表される1-3月期法人企業統計調査や5日発表の4月景気動向指数が注目される。海外では1日発表の米国5月ISM製造業景況指数や4日に行われるラガルドECB総裁の記者会見、同日発表の米国4月貿易収支のほか、5日発表の米国5月雇用統計に注視が必要だろう。

■日々の動き(5月25日~5月29日)

【↑】   5月25日(月)―― 3日ぶり反発、経済再開への期待で買い優勢
 日経平均 20741.65( +353.49)  売買高10億0257万株 売買代金 1兆7371億円

【↑】   5月26日(火)―― 大幅続伸、緊急事態宣言の全面解除で2万1000円台回復
 日経平均 21271.17( +529.52)  売買高14億7246万株 売買代金 2兆5326億円

【↑】   5月27日(水)―― 3日続伸、リスク選好の買いで3ヵ月ぶりの高値
 日経平均 21419.23( +148.06)  売買高17億6330万株 売買代金 2兆8756億円

【↑】   5月28日(木)―― 4連騰、第2次補正予算の決定でリスク選好の買い継続
 日経平均 21916.31( +497.08)  売買高20億8753万株 売買代金 3兆3816億円

【↓】   5月29日(金)―― 5日ぶり反落、米中対立への警戒で利益確定売りが優勢
 日経平均 21877.89(  -38.42)  売買高23億8386万株 売買代金 4兆6423億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種が上昇
 (2)中外薬 <4519> 、第一三共 <4568> など医薬品が値上がり率トップ
 (3)JAL <9201> 、ANAHD <9202> など空運業も大幅続伸
 (4)金融株が買われ、東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行、野村 <8604> など証券が上昇率3~5位占める
 (5)日本製鉄 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株は総じて高い
 (6)トヨタ <7203> など自動車、HOYA <7741> など精密機器といった輸出株も堅調
 (7)イオン <8267> など小売り、OLC <4661> などサービスといった内需株は上昇も相対的にやや鈍い

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(1) テレワーク
 2(2) 5G
 3(3) 人工知能(AI)
 4(29) デジタルトランスフォーメーション(DX) ─ イノベーションが株価を変える、「DX関連」大相場への扉
 5(5) バイオテクノロジー関連
  ※カッコは前週の順位

株探ニュース(minkabu PRESS)

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