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明日の戦略-後場プラス転換し週間でも大幅高、来週は戻り継続も上昇ペースは鈍化か

 10日の日経平均は反発。終値は152円高の19498円。米国株高を好感し、3桁の上げで19500円台に乗せて始まったものの、寄り付き天井。失速して下げに転じると、しばらくはマイナス圏で上値の重い時間帯が続いた。一方、後場はスタートからプラス圏に浮上すると、そこからはじわじわと上げ幅を広げる展開。今晩の米国株が休場で、売り手不在の中で指数だけが水準を切り上げたという感は強かったものの、終盤にかけて騰勢を強め、大引けに後場の高値をつけた。東証1部の売買代金は概算で2兆1900億円。SQにもかかわらず商いは低水準となった。業種別では銀行、鉄鋼、電気・ガスなどが上昇した一方、鉱業、空運、ゴム製品などが下落している。米国で金融株に強い買いが入ったことを手掛かりに、三菱UFJ、三井住友、みずほのメガバンク3行がそろって大幅高。半面、外出抑制が長期化するとの見方が強まる中、HISやKNT-CTなど旅行関連が売り直されて大幅安となった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1511/値下がり608。下方修正と減配を発表しながらも悪材料出尽くし感が強まったファーストリテイリングが大幅高。ソフトバンクGも大幅高となっており、指数寄与度の大きい2銘柄の上昇が目立った。コロナウイルス検出試薬キットの発売を発表した島津製作所が後場にプラス転換して4%超の上昇。オンライン診療への期待からメドレーが商いを伴って急伸した。決算や自社株買いが好感されたクリーク&リバーはストップ高をつける場面もあるなど急騰。前期が営業黒字に転換する見込みとなったベガコーポレーションがストップ高比例配分となった。一方、原油価格の大幅下落が嫌気されて国際帝石が大幅安。ペッパーフードや鳥貴族、串カツ田中など、外食関連に大きく売られるものが目立った。決算や優待廃止が失望を誘ったスリーエフが7%超の下落。今期大幅減益計画のエルテスが急落した。

 閑散相場ではあったが、日経平均は3桁上昇。週間では1678円上昇し、前週の下げ分(1569円)を埋めた。3月後半の戻りでは25日線を超えられなかったが、今週は同水準をあっさり上抜け、その後も強い動きが続いた。このまま戻りが続くかを占う点において、来週の国内での新型コロナウイルスの感染状況は大きく注目される。来週は4月第3週に入るが、東京市場では月後半から来月にかけてゴールデンウィークによる市場の空白が生じる。今年は4月29日(水)と5月の4日~6日(月~水)が休場となる。仮に来週、国内の感染被害が拡大した場合には、4月第4週辺りから早めにリスク回避の売りが出てくる可能性があるとみておいた方が良い。緊急事態宣言が発令されたのだから、感染者数がある程度増加することは、市場もある程度織り込んではいると思われる。ただし、感染ペースの鈍化期待が高まらないようだと、日本株はスケジュールの関係から月後半のパフォーマンスが他市場と比べて大きく見劣りする懸念がある。


【来週の見通し】
 横ばいか。今週が強い上昇となったことで、基本的には戻り基調が続くと予想する。米国では金融株を中心に決算発表が出始める。米国株がこれを受けて一段と強含むようなら、ノンストップの上昇が続く展開にも期待はできる。ただし、日本では足元で新型コロナウイルスの感染者数が拡大している上に、政府の経済対策も他国に比べて見劣りすることから、ネガティブなニュースに神経質に反応する場面も出てくると考える。減産合意の話が出てきても原油価格が不安定な動きを続けていることも、相場のかく乱要因となる。弱材料には耐性がつき始めており下値は堅いと考えるものの、日経平均は節目の2万円を前にしては、戻り売りも待ち構えていると思われることから、上昇したとしてもそのペースは鈍ると予想する。


【今週を振り返る】
 堅調となった。米国で新型コロナウイルスの感染拡大ペースに鈍化傾向が見られたことから、市場のセンチメントが大きく改善。米国株が上方向への勢いを強め、これに連動する格好で世界的に株高の流れが醸成された。国内では7都府県に緊急事態宣言が発令されたが、これで感染拡大に歯止めがかかるとの期待から、売り込まれていた銘柄群に見直し買いが入った。小売企業の決算などでも弱い内容が売り材料にならない銘柄が散見されたことから、徐々に当面の底を打ったとの見方が優勢に。感染拡大への過度な警戒が後退したことから、週後半にかけてもしっかりとした動きが続き、週間では大幅高となった。日経平均は週間では約1678円の上昇となり、週足では陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、3月訪日外国客数(4/15)、3月首都圏マンション販売(4/16)、2月第3次産業活動指数(4/17)がある。

 企業決算では、ファミリーマート、コスモス薬品、イズミ、高島屋、Sansan、コーナン商事、フジ、歌舞伎、日本国土、ハローズ、ウエストHD、サムティ、ヨンドシーHD、ラクトJPN、三栄建築、トランザクショ、進和、アレンザHD、モリト、AIT、佐鳥電機、ヒトコムHD、サインポスト、中本パクス、イージェイHD、MORESCO、AVANTIA、リベレステ、前沢工、東名、農総研、ファーマライズ、エヌピーシー、ナルミヤ、津田駒、ジェーソン、識学、ヴィッツ、スタジオアタオ、ニューテック、インターライフ、プロパスト、昴、グランド、デザインワン、文教堂HD、フェスタリアHD(4/13)、東宝、松竹、吉野家HD、クリレスHD、マネフォワ-ド、乃村工、ドトル日レス、S Foods、北の達人、ベイカレント、パルGHD、サーバーワクス、TKP、メディアドゥ、UUUM、RPA、IDOM、テラスカイ、ダイト、SFP、タマホーム、松屋、ベクトル、キャンドゥ、柿安本店、古野電、スタジオアリス、Gunosy、大庄、ロゼッタ、リックソフト、バリュエンスH、アオキスーパー、三陽商、ライトオン、タキヒヨー、ピックルス、トウキョベース、串カツ田中、セラク、ウォンテッドリ、ロコンド、アクトコール、シンメンテHD、トレファク、ハブ、ポプラ、ALiNK、U&C、AHCG、エディア、アクアライン(4/14)、ヨシムラフード、日置電(4/15)、いちご(4/16)、アークス(4/17)などが発表を予定している。

 海外では、中国3月貿易収支(4/14)、米3月小売売上高、米4月NY連銀製造業景気指数、米3月鉱工業生産 、米2月企業在庫、ベージュブック、G20財務大臣・中央銀行総裁会議(テレビ会議)(4/15)、米3月住宅着工件数、米4月フィラデルフィア連銀景気指数(4/16)、中国1-3月期GDP、中国3月工業生産、中国3月小売売上高、米3月景気先行指数(4/17)などがある。

 米企業決算では、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(4/14)、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、ユナイテッドヘルス・グループ(4/15)、アボットラボラトリーズ、インテュイティブ・サージカル、ハネウェルインターナショナル(4/16)などが予定している。

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