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日本の緊急事態宣言でセル・ザ・ファクトか。豪ドルの瞬間的な急騰は、誤発注だった!?

日経平均 1時間足 (出所:TradingView) 日経平均 1時間足 (出所:TradingView)

米非農業部門雇用者数の推移 米非農業部門雇用者数の推移

米失業率の推移 米失業率の推移

WTI原油先物 1時間足 (出所:TradingView) WTI原油先物 1時間足 (出所:TradingView)

米ドル/円 1時間足 (出所:TradingView) 米ドル/円 1時間足 (出所:TradingView)

南アフリカランド/円 月足 (出所:TradingView) 南アフリカランド/円 月足 (出所:TradingView)

豪ドル/米ドル 1時間足 (出所:TradingView) 豪ドル/米ドル 1時間足 (出所:TradingView)

■緊急事態宣言でセル・ザ・ファクトの可能性

大橋ひろこ:
日本でも、いよいよ緊急事態宣言が近いようですね。

西原宏一:
昨日(4月5日)出た報道は、「緊急事態宣言に向けた準備に入ることを表明する見通し」と、まどろっこしい表現でしたが、今朝(4月6日朝)の日本株市場はポジティブに捉えているようです。

大橋ひろこ:
緊急事態宣言がポジティブなんですか? 

西原宏一:
海外の友人に言わせれば、日本政府の対応は遅い、と。

それがやっと腰を上げるということでポジティブに捉えています。

封鎖などの措置を行ったほうが感染拡大を抑えられ、マーケットにもポジティブだというロジックです。

今朝(4月6日朝)の日本株上昇も、緊急事態宣言に期待した海外の短期筋が買っているのでしょう。

実際に緊急事態宣言が出されれば「セル・ザ・ファクト」で売られる可能性も充分にあります。

■「多くの死者が出る」と警告。ピークは近いか

大橋ひろこ:
米国では、トランプ米大統領が「来週(4月13日~)にかけて多くの死者が出る。もっとも厳しい週になる」と国民に覚悟を求めています。

西原宏一:
ピークが今週(4月6日~)、来週(4月13日~)になる、ということですね。

今朝(4月6日朝)はNYダウ先物も上がっていますが、トランプ発言が市場の安心感を誘っている部分もあるのでしょう。

大橋ひろこ:
先週(3月30日~)の動きを振り返ると、米雇用統計は散々な結果に。

NFP(非農業部門雇用者数)は10万人減の予想に対して70万人の減少と大幅に悪化し、失業率も4.4%と、前月から0.9%急騰しています。

上昇幅としては、1975年1月以来の大きさだそうです。

西原宏一:
今回の米雇用統計はロックダウン前の数字ですから、来月(4月)発表分は、さらに悪化するのでしょう。

4月29日(水)に出る第1四半期の米GDPはマイナス30%との見方もあります。

■トランプ砲で暴騰した原油。OPECプラスは減産協議へ

大橋ひろこ:
先週(3月30日~)、注目されたのが原油の急騰。

トランプさんのツイートをきっかけにして、ロシアとサウジアラビアが1000万バレルの減産で合意するとの期待が高まり、30%近く暴騰しました。

Just spoke to my friend MBS (Crown Prince) of Saudi Arabia, who spoke with President Putin of Russia, & I expect & hope that they will be cutting back approximately 10 Million Barrels, and maybe substantially more which, if it happens, will be GREAT for the oil & gas industry! 

― Donald J. Trump (@realDonaldTrump) April 2, 2020

西原宏一:
原油急騰でリスクオン的な雰囲気となり、米ドル/円も急騰しましたね。

大橋ひろこ:
トランプさんがツイートする前日には、上場している米シェール企業が倒産したこともトランプさんの危機感を高めたのかもしれません。

ただ、米国は減産せず、サウジとロシアだけに減産しろというのでは反発も買いますね。

西原宏一:
OPECプラス(※)の減産協議は4月9日(木)開催で調整されているようですね。

(※編集部注:「OPECプラス」とは、OPEC(石油輸出国機構)にOPEC非加盟の主要産油国を加えた枠組みのこと)

大橋ひろこ:
すんなり減産合意できるかどうか……。

もし合意できればサプライズですし、そのときは原油が上昇するだけでなく、金融市場全般にリスクオン的な流れが生まれる可能性がありますね。

西原宏一:
コモディティ、特に貴金属は非常に重要だと思っています。

主要国がこれだけジャブジャブにすると、その一部はコモディティへも流れていくでしょう。

それは、豪ドルなど資源国通貨にはポジティブです。資源国通貨といっても「(新興国を除く)」ですが。

大橋ひろこ:
ムーディーズは、南アフリカを「ジャンク級」に格下げしました。

南アランド/円は、史上最安値を更新しています。

こうした新興国から抜けたお金が米ドルへとレパトリする動きも出ているのかもしれません。

■豪ドルの瞬間的な急騰は「ファットフィンガー」とも

西原宏一:
それはあるでしょうね。

あとは、コモディティといっても貴金属ではなく、小麦などの食料系に注目する友人もいます。

彼に言わせれば、「だから豪ドルではなく、NZドルなんだ」と。

大橋ひろこ:
西原さんの注目されている豪ドルでは先週(3月30日~)、瞬間的に130pipsも上昇する場面がありました。

「ファットフィンガー(誤発注)」だったのでは、とも言われていますが。

西原宏一:
真相は不明ですが、誤発注と大口の買いが重なったとの意見を聞いています。

近年、マーケットは不安定な動きが強まっています。

人間ではなく、AIがトレードすることの弊害でもあるのでしょう。

こうした動きには警戒する必要がありますが、今週も引き続き、豪ドル/米ドルの押し目買いを続けたいと思います。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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