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米国、中国人記者の追放を検討-中国政府がWSJ記者3人を排除

(ブルームバーグ): 中国政府が米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の記者3人に発行していた記者証を取り消したことを受け、米国は中国人ジャーナリストを追放するかどうか検討している。

米政府は選択肢について24日のホワイトハウスでの幹部会合で協議する予定だと、協議に詳しい米当局者が明らかにした。会合は北京駐在経験のある元WSJ記者で現在は国家安全保障会議(NSC)の副補佐官を務めるマット・ポッティンジャー氏が主導する。

中国の米国人記者排除にどれぐらい厳しく対応するかを巡っては激しい議論が行われている。当局者の一部によると、数百人規模の中国人記者追放の可能性を主張する声がある一方で、そうしたことは法律上不可能であり、報道の自由を巡る米国の価値観に反するとの見方もある。

協議に詳しい関係者1人によれば、ポンペオ国務長官やムニューシン財務長官らは穏健なアプローチを主張している。今は特に新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために米国は中国と協力する必要があるためだ。

中国外務省の趙立堅報道官は25日、米国による報復措置の可能性について質問され、米当局者とWSJをあらためて批判した。同報道官は北京で記者団に対し、「米国では一部当局者が言論と表現の自由について公式に発言している。しかし米国の報道機関が国内で人種差別的な発言を掲載した場合はどうなのかと、私は問いたい」と述べた。

NSCのジョン・ウリオット報道官は21日、検討中の具体的な措置についてはコメントを控えたが、米国人記者に対する中国の措置は「悪質な行為」だと指摘した。

WSJの広報担当スティーブ・セベリングハウス氏は24日、コメントを控えた。

趙報道官はまた、記者証を取り消されたWSJの記者1人がウイルス感染震源地の武漢に残されていることについて「人道的な理由から」この記者の武漢滞在を認めるが、記事執筆は認めないとした。この記者以外にも複数の外国人報道関係者が武漢に残されている。

原題:U.S. Mulls Ousting Chinese Reporters After Americans Barred (2)(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

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