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国内株式アクティブ、19年は“勝率”改善も長期は苦戦

提供:モーニングスター社 提供:モーニングスター社

 国内株式アクティブファンドの“勝率”が改善している。国内公募追加型株式投信のうち、大型株に投資するアクティブファンド(通貨選択型を除く)を対象に10月末までの年初来リターンを見たところ、TOPIX(配当込み)を上回ったのは163本と、全326本のうち半分(勝率5割)を占めた。前年(18年)は通年のリターンで見た勝率が16%と過去10年で最低の水準にとどまっていたものの、今年はTOPIX(配当込み)が14.21%上昇と堅調となる中で勝率も大幅に改善した。
 

 TOPIXや日経平均株価など市場平均となる株価指数への連動を目指すファンドをパッシブファンドと呼ぶのに対して、市場平均を上回るパフォーマンスを目指すファンドはアクティブファンドと呼ばれる。アクティブファンドを選ぶ上では、ベンチマークとして定めた株価指数を上回っているかをチェックすることが重要だ。今回は全てのアクティブファンドのベンチマークがTOPIX(配当込み)であると仮定して勝率を算出した。
 

 過去10年間の勝率を暦年で見ると、アクティブファンドの勝率は概ね株価上昇局面で上向く傾向が見られる。直近で最も勝率が高かったのは17年の70%、次いで13年の60%となり、それぞれTOPIX(配当込み)のリターンが22.23%、54.41%と大幅高となっていた。一方、リスク回避局面では苦戦することが多く、米中貿易摩擦に揺れた18年はTOPIX(配当込み)が▲15.97%と大きくマイナスとなる中で、勝率は16%と低迷。アクティブファンドとしてリスクを取った攻めの運用が株高局面では奏功するものの、株安に転じた際に裏目に出ている。
 

 ちなみに、今回集計したファンドのうち10年以上の運用実績を有し、継続的に大型株のカテゴリーに属するファンドは183本ある。その中で、暦年のリターンがTOPIX(配当込み)を上回った回数を見たところ、最も多かったのは9回で「三菱UFJ 日本成長株オープン」のみだった。5回以上上回ったファンドの数を見ても72ファンドと、全体に占める比率は約4割にとどまり、長期的に市場を上回り続けるアクティブファンドは少数となっている。
 

 

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