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ドル円は108円台半ばでの膠着 ポンドが堅調維持=NY為替前半

 きょうのNY為替市場でドル円は108円台半ばでの膠着した値動きが続いている。米国債利回りも上昇しており、米株式市場も落ち着いた動きとなっていることがドル円をサポート。

 しかし、先週は109.10円付近に来ている200日線を回復できずに戻り売りに押されており、次第に上値が重くなりつつある雰囲気も出ているようだ。更なる上値追いには新たな材料が欲しいといったところではある。

 英EU離脱はもちろんのこと、米中貿易協議も12月分の関税についてはなお、不透明な部分も多い。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は「12月に計画している関税引き上げに関しては、中国との協議が順調に進めば延期になる」と述べていた。こちらについては、11月のAPECでの米中首脳会談に向けた動き次第といったところではある。

 また、来週のFOMCに向けた動きも活発化してくる可能性もあり、ドル円の上値を慎重にさせている面もありそうだ。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは、利下げ確率を90%台まで高めており、ほぼ確実視されている。

 しかし、市場は既に年内最後の12月FOMCに焦点が移行しており、足元の指標はなお米経済の底堅さを示す中、FRBが保険的な利下げを継続したい意向があるのか焦点となっているようだ。そのヒントが今月のFOMCの声明やパウエルFRB議長の会見などで示されるか注目される。

 ユーロドルはNY時間にかけて戻り売りに押され、1.11ドル台半ばに伸び悩んでいる。特に戻り売りを誘発する材料も見当たらない。ただ、先週末に突破した100日線の水準は維持されており、リバウンド相場の流れは続いている。ユーロ自体の買い材料は何も見当たらない中、ドル売りの動きがユーロドルをサポートしている。合意なき英EU離脱への懸念が後退していることや、米中協議への不透明感が後退していることなどで、これまで高まっていたリスク回避のドル買いの動きに一服感が出ている。目先は1.12ドル台前半に来ている200日線まで戻せるか注目。

 ポンドは堅調な推移を続けている。朝方に英下院議長が、ジョンソン英首相のEU離脱案の採決を本日は認めないと伝わったことで、ポンドは振幅が見られたものの、ポンドドルは1.29ドル台後半の水準を堅持している。

 週末の英下院がジョンソン英首相がEUと合意した離脱協定を採決できなかったことで、ポンドは戻り売りが強まったが、一時的な動きに留まっている。この動きが逆に議会通過の可能性を高め、「合意あり」の離脱に楽観的な見方が広がっているようだ。一部からは、週末の動きからEU離脱が協定批准を済ませた上での離脱となる確率を70%に引き上げる声も出ている。

 議会が批准しなくても、先日英議会が成立させた法律上、ジョンソン首相はEUに対して離脱延期の申請をしなければならない。事態は依然として流動的ではあるものの、少なくとも合意なき離脱という最悪のシナリオは選択肢から排除されており、ポンド買い戻しの安心感に繋がっている模様。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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