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【杉村富生の短期相場観測】 ─ 9月13日、18日が相場の転換日になる?

株式評論家 杉村富生 株式評論家 杉村富生

「9月13日、18日が相場の転換日になる?」

●物色面はグロース→バリュー株に資金シフト!

 債券バブルがとりあえず終焉(?)、国際的な投資マネーの一部が株式市場に流入している。日本市場では、そのターゲットは割安に放置されていた大型、バリュー株だ。代表は三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> だろう。

 筆者は、この銘柄について6~8月に500円前後を静かに買おう、とずっと言い続けてきた。8月26日には490.5円の安値がある。すなわち「自分年金」の構築である。これは、どういうことか。

 仮に、100万円をメガバンクの普通預金に預けていたとすると、1年後の手取り利息はわずか8円だ。通帳のゴミ、スズメの涙?いや、スズメに怒られる。

 しかし、100万円あれば三菱UFJの株式が2000株買えた。配当は年間25円(2020年3月期予想)である。年間配当金(手取り)は4万6000円となる。

 8円対4万6000円だ。どっちが有利か、答えは明白だろう。だが、株式講演会での反応はいまひとつだった。「銀行株なんか、買えないよ」と反論されたし、アナリストの評価は多くが「売り」。しかし、株価は真逆の展開を見せている。

 こうなると、みんなにわかに強気になる。「買いだ~」と叫ぶ。ただ、筆者は上値を追って買いたくない。バリュー株の人気は短いと思う。全般相場についてはSQ(9月13日)以降、9月17~18日のFOMC後、波乱に陥る可能性が高いと考えている。

●債券バブルの象徴はオーストリア国債!

 日経平均株価が2万2000円台に乗せ、一段高に進むのは難しいだろう。外国人は10月の消費税率引き上げを気にしているようだ。世界的に、利下げを含め景気刺激策に動いている。唯一、日本は引き締め(財政再建)だ。外国人の懸念は当然だろう。

 なお、債券バブルの象徴はオーストリアの100年国債(2117年9月償還)だ。格付けの高評価に加え、利率2.1%の“高金利”が投機資金を集め、2017年9月の100ポイントが今年8月には210ポイントと2倍強になった。これは「債券」の話である。

 最近は仕手株だって、こんな急騰はしない。日本の40年国債、独の30年国債、米の30年国債だって、年初以来26~28%上昇している。もはや、これはギャンブルである。世界で取引されている国債の3割がマイナス金利だ。こんな状況下、多少なりと金利を有する商品(国債)に投機資金が殺到したということか。

 ともあれ、債券から株式(グロース→バリュー株)への資金シフトが起こった。となると、成長株は旗色が悪い。ただ、バリュー株優位の現象は長くは続かない。桜はパッと散る。筆者は流れに逆らって、グロース株のなかで生き残っているインスペック <6656> [東証2]、巴川製紙所 <3878> 、再びIPO価格(2050円)を割り込んできたツクルバ <2978> [東証M]などに注目している。

2019年9月13日 記

株探ニュース(minkabu PRESS)

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