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先行き不安な老後を賢く生きるための節約術

先行き不安な老後を賢く生きるための節約術(写真=takkun/Shutterstock.com) 先行き不安な老後を賢く生きるための節約術(写真=takkun/Shutterstock.com)

老後は、定期的な収入が得られなくことが多いでしょう。そのため、経済的に困窮する老後生活を送っている人も多く、社会問題になるケースもあります。

今回は、老後の生活に潜むリスクや、今後に役立つ節約術について解説していきます。

■老後の生活に潜むリスク

2017年現在、年金支給開始年齢は65歳となっています。60歳を過ぎた方は、これより若い年齢を選択することができますが、支給金額が減額されます。この支給開始年齢を引き上げようとする動きも出ています。

年金支給額については2016年12月に可決された年金改革法案によって、年金額を「支え手である現役世代の負担能力に応じた給付とする観点から、賃金変動が物価変動を下回る場合には賃金変動に合わせて改定する(2021年4月施行)」というルールに改正されました。これは、今後現役世代の賃金の下落に応じて年金支給額が減額される可能性があることを意味します。

そして、物価の上昇やインフレーションによって貨幣の価値が下がることも想定され、預貯金によって金銭を確保していても、手持ちの資産が実質的に減額となるおそれがあります。このようなことから老後に向けて、なるべく余裕を持った資金形成が必要になるのです。

■シルバー夫婦の生活費

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)平成27年(2015年)」では、シルバー夫婦の無職世帯について、年金などの収入や支出について月額の平均額が公表されています。その結果を見ると、実収入は21万3,379円のうち可処分所得は18万1,537円、消費支出は24万3,864円となっています。実に毎月6万2,327円が不足しており、この差額分は預貯金などを切り崩して調達していることが推測されます。

今後、年金支給額が減額されることになればこのような不足分はさらに増えるため、さらなる対策が必要になるでしょう。もっとも、生活費の支出の項目において、その他の支出が24.3%と比較的高い割合を示しています。消費支出は24万3,864円ですから、この24.3%は約5万9,000円になります。交際費は12.5%で約3万円になります。

これらの部分を減らすことができれば、不足分を抑えることが可能になるでしょう。交際費は付き合いなどがあるため、多くなる傾向にあります。しかし、金銭的に困窮してしまっては本末転倒です。自分の金銭的事情において、可能な範囲で交際費を支出することが重要になります。

■節約するための選択肢とは

老後の生活に入ってから節約して生活していくことは、難しいかもしれません。例えば、一度広い家に住むと、狭い家に住むのは窮屈だと感じるかもしれません。急に生活レベルを変えるのは難しいため、なるべく現役世代のうちから節約して生活していくことが望ましいでしょう。生活レベルを落とす必要がないばかりか、生活費が足りなくなることを防ぐことも可能になります。

老後の資金を形成していくためには、無駄な出費をせず、その分貯蓄に回していくことが大事です。具体的な方法としては、固定費の見直しが重要とされています。例えば、月々に支払っている保険の内容を見直すことで、掛け金の負担額を減らすことが可能になります。また、生活習慣病や慢性病になると、老後まで医療費がかさむことにつながりかねません。病気にならないよう喫煙をやめたり、定期的に運動する習慣を身につけたりすることによって、生活習慣病の予防に取り組むことも節約の一つと言えるかも知れません。

都市部では生活費が高くなりがちですが、地方だと都市部に比較して少なく抑えることも可能ですので、老後の生活に備えて地方移住などの選択肢もあります。若いときから地方に移住するIターンやUターンも近年注目を集めています。

■自分にベストな選択肢を

老後のために、どんな節約ができるかを考えてみましょう。老後の不安でいっぱいになってしまい、今を楽しんで生活できないのは惜しいことです。自分で考えたベストな方法で節約していくことができれば、今も将来も無理なく過ごすことが可能になるでしょう。(提供:プライベートFPオンライン)

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