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Kudan(株)【4425】の掲示板 2021/03/19〜2021/03/23

>>9605


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Kudan、案件ポートフォリオ入れ替えと技術ラインナップ拡充
顧客製品化に向けた案件拡大中心に回復基調継続見込み

Kudan株式会社 2021年3月期決算説明会

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Kudan株式会社

4425マザーズ情報・通信業

フォロー

2021年5月17日に行われた、Kudan株式会社2021年3月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー

Kudan株式会社 代表取締役 大野智弘 氏

Kudan株式会社 代表取締役CEO 項大雨 氏

Kudan株式会社 取締役CFO 飯塚健 氏

提供

Kudan株式会社

企業ホームページ

https://www.kudan.io/jp/

2021年3月期決算説明会

大野智弘氏:おはようございます。代表取締役の大野智弘でございます。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。2021年3月期は非常時の1年間ではありましたが、我々はこれを好機と捉え、技術、組織、市場、顧客、そして財務と、社内が各領域でテコ入れを行った1年でした。

去年は「絶好調」という言い方をしましたが、今年も同じように言えると思います。我々の期待どおりに進捗し、市況にも十分対応できたとまとめられます。技術会社としての鋭さ、深さも順調に進捗しており、将来に向けてより筋肉質になったと自負しています。

少し難しいのは、一般的な技術サービス会社やアプリ、プロダクトを提供する、いわゆるIT会社とは違い、我々はDeep Techの企業です。我々が注力する指針、KPIはかなり異なっていることをご理解いただきたく思います。

我々の顧客市場では、もちろんこの市況で新規技術への投資のブレーキが鋭くかかってしまい、厳しい状況が続いていることには変わりないのですが、自律型の機械の必要性がますます明確になっており、その中で我々のような技術に対する不可欠性も高まってきています。

プロジェクトとしてはいくつかスローダウンしているものもありますが、これらはキャンセルされたわけではなく、延期されたものと考えていただければと思います。市場での需要が確認され、事業開発の圧力が低いこのタイミングを使い、根本的な組織整備や研究開発に注力し、顧客の取捨選択をしたと言ってよいかと思います。

出資したドイツのArtisense社のさまざまな改革もほぼ一巡し、技術、事業の双方の統合も非常に速いスピードで進み、今後の成長に向けた基盤がしっかりとできたと言えます。

それでは、取締役から詳細をそれぞれご説明します。

2021年3月期 業績概要



飯塚健氏(以下、飯塚):数字面について、取締役CFOの飯塚よりご説明します。スライドをご覧ください。2021年3月期の売上高は、1億円から1億6,000万円のレンジに対し、1億2,700万円と、レンジ内で着地することができました。

昨今の新型コロナウイルスの影響や、戦略的に案件ポートフォリオを入れ替えて選別を行なったことによる減収はあったものの、お客さま側における製品化が見えていることによるスケールの可能性であったり、自動運転、ロボット自律走行に関する顧客サイドにおけるニーズをすべて拾うのではなく、技術フィットがある新規案件に絞りました。しかし、グローバルにおいて事業開発が進んでおり、累積案件が前期の53件から当期は108件と加速度的に伸びたことで、来期以降の収益に大きく寄与する体制を整えられたと考えています。

一方、コスト面においては、一種の数年分の研究開発費の費用と言い換えることができますArtisense社に対する投資について、将来の保守的な計画に基づき、約11億円の減損処理を実施しました。こののれん償却の軽減により、事業開発の体制同様、来期以降の収益向上に寄与すると考えています。

業績ハイライトの総括です。Artisense社への投資により、新製品VINSなど、グループ全体の技術的ラインナップが拡充されています。また、米国、欧州、日本における事業開発及び研究開発体制がグローバルにおいて組織的な厚みを増し、事業開発、研究開発双方にとって来期以降の売上高増加のための適切な準備ができた1年と言えます。

Artisense社:持分法による投資損失(会計上評価減)



減損についての詳細をお話しします。先ほど概要でもお話ししましたが、当期2021年3月期において、投資先であるArtisense社に対する投融資に対し、約11億円の減損処理を実施しました。

テクニック論になるのですが、会計処理において、将来のArtisense社の収益性について中期的な事業計画を保守的に据えることで、当該投融資で数年分の一種の研究開発費として一時費用を処理したほうが財務上健全である