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投稿コメント一覧 (946コメント)

  • 取締役及び従業員に対する無料株式プレゼント施策はちょうど1年前にもありましたが,その時の株式発行価格は273円でございました。この取締役及び従業員に対する太っ腹プレゼント施策は今後も毎年7月中旬に恒例行事として行われるのでしょうか。PNAS論文掲載は研究者にとって一つの立派な業績たりうるものでございますが,株式市場においては稀に超短期の全戻しマネーゲームにはなり得てもそれだけでは中長期的な株価材料にはならないのであります。
    それじゃあ株主があまりにも・・・株主に対するプレゼント施策は何かないのか・・・ということで,会社法,刑法などの規制を撤廃してバイオ特区でも作り,ナノ社が保有するVBL株式を全株売却してその売却代金を株主1名様にプレゼント!基準時に100株以上保有する株主様なら誰でも抽選権1口なお今後も株主1名様に1億円プレゼント的な施策を毎年行う予定です。などとアナウンスすれば安定個人株主が増えるのではないでしょうか。
    ナノ社に限らずバイオ投資は一見するとアカデミックで高尚に見えるかもしれませんが,その実,ほとんどのパイプラインがぽしゃるかなりエグイ博打でございますから,失敗を重ねた後にも株主に期待をさせる宝くじ的な施策があってもよいのではないか,とわりと真面目に思うのであります。

  • 従業員や取締役に対してより多くの株式をプレゼントするために,昨日の終値を不当に上げたくなかったという会社の思惑があったのかもしれないなと思うのであります。

  • 例の動画ずいぶんと不評のようですが,あの種の社員や研究者が自ら出演するパロディー動画作成は一時期バイオ系ラボで流行ったものです。今から十数年前,たしかBioRad社のPCRのサーマルサイクラーを宣伝するためのパロディー動画が走りだったと思います。その後同社がPCR試薬宣伝のために作成したVillage Peopleの『YMCA』(日本でも西城秀樹がカバーした曲)のパロディー動画が大ヒットして,多くのバイオ系ラボがこれに追随しました。その中にはなかりクオリティーが高い動画もありましたが,その一方,当時から「こんな動画作ってる暇あったら早く成果出せよ」という批判の声もあったように記憶しています。
    https://www.youtube.com/watch?v=Bkv8c978DWU

  • 死亡した被験者がいるにもかかわらず,これを曖昧にしたままではこれは恥ずべきごまかしと批判されてもやむを得ないと思うのであります。

  • ナノ社内の権力闘争的なことについてはわたくしめには全くわかりませんが,わたくしめ的には,nc-6004膵癌p3の結果を発表しなかったことが全てでござます。探索的試験ではなく,検証的試験たるp3でp値もHRも信頼区間も秘密にしたままというのは聞いたことがございません。世界初じゃないですか?たとえ世界初ではないにしても信頼度激下がりでございます。まあ,p3のネガティブデータをちゃんと公開しないと信頼度が下がることくらいナノ社の経営陣も重々承知でしょうから,それにもかかわらず秘匿するということは,高分子ミセル仮説大崩壊を明白に示唆するような出すに出せない極悪データだったんだろうなと思っております。そんなこんなでvb-111に頼らざるを得ない状況下での今日の結果ということではないかなと思うのであります。

  • 4571番台は111がそろえば天国モード確定,111がそろわなければ地獄モード確定の単純なゲーム性のパチスロ機でございましたが,残念ながら後者になってしまいました。vb-111卵巣がんp3の中間解析はほとんど「足きり」の意味しかなく,成功を支持するデータも失敗を支持するデータも事前に何一つ出されていなかったので,他社のp3と同様,完全に出たとこ勝負でした。根拠薄弱な中,美しい仮説を立てて果敢に挑戦し,当然のごとく失敗するのがバイオ賭博の常でございますから,p3失敗自体には何の驚きもございません。しかし,PFSだけでなく,OSまでも継続を支持するデータが得られず,早々に試験終了となるとは予想外でございました。かつて,VBL社CEOが「もしPFSがだめでも,その後に出てくるOSのデータ次第では・・・」との趣旨で宣伝していたので,今回の結果を受けてCEOが"we are deeply disappointed・・・"というのも頷けます。これでは,後続の cold→hot仮説を上乗せした大腸がんp2に対する投資家の評価も益々厳しくなってしまうでしょう。
    ナノキャリア社については,中耳炎薬はジャグラーのバケ程度の意味合いしかないので,新たな有望なパイプラインの導入が急務となってきますが,有望なパイプライン導入には多額のマネーが必要となります。しかし,この株価でのファイナンスは茨の道といったところでしょうか。バイオ賭博,とりわけ長期保有はよほど運に恵まれなければ難しいものだなーとつくづく思うわけでございます。

  • 以前は,取締役や従業員に対する(報酬増額以外の)インセンティブ付与の手段としてはSOが一般的でしたが,最近では本件のような「取締役及び従業員に対する譲渡制限付株式報酬」もよく目にするようになってきました。既存株主からの「私物化じゃないか!」という批判はまあそのとおりなんですが,これに対しては,現物出資する金銭報酬債権の上限額を総会の決定事項とすること及び,一定期間(本件では3年間)内についてはタダ株式売却不可とすることで既存株主の利益にも一応配慮しているので許してちょということでしょう。そうでもしなければ,先行き困難な赤字ベンチャーからは有能な人材ほど危機を先に察知して他に流出して益々会社の先行きは暗くなってしまうので,これを少しでも防止するためには取締役や従業員に対するインセンティブ付与はやはり必要ということなのでしょう。

  • 本日のIRはストックオプション(SO)ではありません。SOは従業員や取締役が(身銭を切って),自社株をあらかじめ定められた価格(たとえば273円)で取得できる権利です。これに対して,本日のIRは平たく言えば「従業員や取締役に株式を(3年間は売らないことを条件に)タダでプレゼント」ということです。「発行価額」は273円と定められていますが,これは従業員や取締役が身銭を切って払い込むわけではなく,(既にそれ用に昨年の総会で承認されていた)一定額の金銭報酬債権を現物出資するだけです。つまり,昨年の時点で,従業員や取締役に株式をタダでプレゼントすることは決まっていて,そのプレゼントの時期が今になったということです。じゃあ,「一定額の金銭報酬債権」はどのくらいの株数に相当するんだい?となったときに,基準となる1株当たりの株価が必要となるわけですが,これを取締役が恣意的に(不当に安く)決めると既存株主が害されるから,本日開催された取締役会の直前営業日の終値273円としただけのことでございます。

    SOによってにせよ,タダ株式プレゼントにせよ,株式を保有する以上は株価が高くなるほうがよいに決まっていますが,SOの場合には273円で従業員や取締役が身銭を切って払い込むわけですから,「273円を下回っては困る!」という強い意識も生まれましょうが,本件ではタダ株主プレゼントの時期の時価がたまたま273円だったということにすぎませんから,273円はさほど意識はされないでしょう。この点,以前の600円台のタダ株式プレゼントについても同じです。

  • 6月8日Jefferies Healthcare ConferenceにおいてVBL社CEOは(動画開始38秒くらいで)VBL111卵巣がんp3について次のように述べています。
    "We are expecting topline results in the 3rd quarter of this year. So it's just around the corner.We are targeting to present full data at ESMO conference in the beginning of September."
    「トップラインデータは今年の第3四半期になれば判明するものと期待しています。つまり,もう間もなくです。9月上旬に開催されるESMO(欧州臨床腫瘍学会議)において本試験の全データを発表することを目標にしています」

    CEOのこの発言を受けて,米国掲示板では「今年のESMOのアブストラクト提出締切日は8月9日なので,8月9日までにはトップラインデータが判明するのだろうか」と言う博徒もいます。
    ただし,本試験のイベント(PFS)発生時期は被験者次第であるため正確な時期は予測不能であること及び,CEOが述べているのは,あくまでも現時点での「目標」にすぎないことからすれば8月9日はあまりたいした意味合いはないかもしれません。まあ,だいたい8月か9月くらいかなーという感じでしょうか。

    本試験はダブルブラインドなのでトップラインデータとその解析結果の発表までは当落不明
    その意味では,初代押忍番長における操ボーナスのようなスペックではないかと思うのであります。
    最後の最後まで結果は不明
    有意差有りなら天国モード突入で,有意差無しなら地獄モード突入のパチスロ機でございます。

  • 「エンドポイントのすり替え記述(spin)にご用心」
    ttps://evineko.com/med/what-endpoint-is/#spin

  • VBL社12月21日発表資料によれば,順調にいけば2022年下半期にPFSトップラインデータ発表で,その結果が良ければ2023年上半期に承認申請予定とのことであります。

  • keisouさん,こんばんは

    >パクリタキセルの標準PFSとOSデータを参考にしてそれを上回っていれば、例え半分に薄められているとしてもVB-111の効果が大いに期待できる、と思えるからです。

    お気持ちはわかりますが,「パクリタキセルの標準PFSとOSデータ」などのhistorical controlは比較の「ものさし」としてあまり役にたたないのがバイオ賭博の難しいところなんですよね。「バラツキ」だけを考慮すればよいパチスロだったら,ある程度の試行回数があれば公開されている小役確率をcontrolとして,それなりの設定推測をすることも可能なんですが,バイオ賭博は「バラツキ」だけでなく「バイアス」と「交絡」も考慮しなければならないのでhistorical controlは比較の「ものさし」としてあまり役にたたなくなってしまうんですよね。ですから,中間解析でVB-111投与群と対照群のごちゃまぜデータが,たとえ「パクリタキセルの標準PFSとOSデータ」を上回っていても,最終解析で統計学的有意差無しなんてことも全然珍しくないわけです。

    今話題のリボミックのRBM-007p2いわゆるTOFU試験,これはp2ですが二重盲検のランダム化比較対照試験です。この試験は2群ではなくて3群比較対照試験です。この試験も中間解析を行っていて,その結果をこの秋に発表しています。やはり盲検性を維持するために,3群をごちゃまぜにした状態で発表していますが「被検者の約70%において視力は改善もしくは安定」だったそうです。そして,12/23に「日本のバイオベンチャーがプレゼンテーションを行えるのは毎年数社だけ」の「J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンス」で発表する旨をIRして株価暴騰してからの12/28のトップラインデータ解析では統計学的有意差無し。ごちゃまぜデータで判断するのは危険。バイオ賭博は激しく難しいですね。

  • keisouさん,こんばんは

    >次回には400名全員の登録が済んでいる筈なので発表内容に注目です。
    >出来ればOS やPFSにも触れてほしい。

    先月11月15日のEarnings Callの質疑応答でVBL社CEOは次回中間解析について
    (前回の投稿内容と一部重複しますが)以下のように述べています。

    ①DSMCは,すべの被験者について(VB-111投与群or対照群がわかる状態で)OS,PFSなどすべてのエンドポイントについて見る。
    ②しかし,その結果を(盲検性維持の観点からでしょう)そのままVBL社に伝えることはない。
    ③DSMCがVBL社に伝えるのは各エンドポイントについての(VB-111投与群と対照群をごちゃまぜの状態でどちらが優れているのか劣っているのかわからない状態での)結果
    ④上記③でDSMCから伝えられたデータをVBL社は公開する予定はない。(おそらくこれも盲検性維持の観点からでしょう)
    ⑤(もし仮に結果が良かったとしても)すべての被験者の完全なトップラインデータを見るまで有効中止はしない(同社CEOが以前のカンファレンスコールで述べていましたがこれはDSMCが安全性を慎重に審査したいからでしょう)

    ttps://seekingalpha.com/article/4469611-vascular-biogenics-ltd-vblt-ceo-dror-harats-on-q3-2021-results-earnings-call-transcript

  • keisouさん,こんばんは

    >数は100例で期間も3カ月経過時点と短いようですが

    仰るとおりその点も重要ですが,更に言えば中間解析の結果からは
    ① (VB-111投与群のOS)>(対照群のOS)
    ② (VB-111投与群のOS)=(対照群のOS)
    ③ (VB-111投与群のOS)<(対照群のOS)
    ④ (VB-111投与群のOS)<<<<<(対照群のOS)

    DSMCが試験中止勧告をしないで続行を勧告したということは上記④は否定されたことは確かなんですが,残りの①or②or③のどれが正解か不明なんですよね。p3成功と言うためには。④だけでなく,②と③も否定されて,更に①の中でも(偶然のバラツキでは説明しにくいほどの差:統計学的有意差)が必要なので,現段階では「かなり有望な結果」と言うことは難しいと思います。試験の成否は全く不明(もちろん成功の可能性も残されている)と考えておくのが穏当と思いますよ。

    先月11月15日のEarnings Callの質疑応答でVBL社CEOは
    "When the DSMC is looking at the full data, we are seeing only the blended total population data. So we don't know who is who."
    と述べています。
    当然ですが中間解析の際にDSMCは個々の被験者についてのOSの値,及び当該被験者がVB-111投与群に属するか否かなどいわば裸のデータを見ているのですが,DSMCはVBL社に対してバイアスを与えないために(盲検性の維持),そのような裸のデータは伝えずに,VB-111投与群と対照群を合わせた全体のデータしか伝えていないということです。
    また,このp3は6か月ごとに定期的に中間解析が行われますが,PD-1阻害剤のような「事前にプロトコールの記載した基準を満たしたから有効中止!からの迅速承認!」のパターンが無いタイプの中間解析です。中間解析で株価が盛り上がらない原因はここにあると思います。

  • >専門の医師であればパクリタキセルだけの治療経過や症状の変化は大凡見当が付く筈だと思えるのです。

    確かに完璧な盲検化などありえないので,仰るように担当医師がある事象を「マーカー」と捉えることにより盲検性が崩れてしまう場合も可能性としてはあり得るのでしょう。ただし,卵巣がんについてはOSを伸ばす薬がない現状,患者はOSを伸ばす薬を渇望しているがゆえに(VBL-111の感触とは関係なく)症例登録ペースが速いと考えることも十分に可能であることも注意しなければならないと思っています。

    かねてよりVBL社は,本試験の盲検性が崩れている可能性を匂わせています。つまり,「被験者の発熱」をマーカーとして捉え,「発熱」は遺伝子DDSとしてアデノウイルスベクターを用いているVB-111を原因とするものだろうと予測しています。厳格に盲検性が維持されている中間解析において,「発熱被験者のCA-125反応率」が「発熱していない被験者のCA-125反応率」よりも良かったのはVB-111が効いている表れではないかと期待を寄せています。ただし,本当に発熱がVB-111投与によるものか不明な上に,CA-125反応率がPFSやOS延長と関連するのか不明(p2までの結果から一応の推定はしているが,あくまで推定)であることも注意しなければならないと思っています。

  • >治験担当医師はVB-111に当たった患者さんとの投与効果の相違を感じているかもしれない?

    このp3は二重盲検試験でございます。

  • 来月のJPM22はこのご時世,virtualでとのことです。

  • NK105乳がんp3→ 初代鉄拳
    VB-111脳腫瘍p3→ 初代北斗の拳
    nc-6004膵癌p3→ 初代吉宗

    ENT103中耳炎3→ ジャグラーのバケ
    VB-111卵巣がんp3→ 初代押忍番長

    スロットの「当たり」と言っても色々
    バイオ賭博のp3と言っても色々でございます。

  • プライマリーエンドポイントは1つ
    ・中耳及び鼓膜の炎症の消退に基づく臨床効果
     
    セカンダリーエンドポイントは3つ
    ・耳漏停止までの期間
    ・細菌学的効果(菌消失率、起因菌に対するMIC)
    ・耳漏の性質

    とのことのようですよ。既にご存じかと思いますが,「JapicCTI-194730」で検索してみて下さい。

  • ENT103中耳炎p3はp3の(既存薬が対照ではなく)プラセボを対照とした比較対照試験です。この試験で「中⽿炎の臨床所⾒を有意に改善」と言っておきながら,p値も信頼区間も発表しないのであれば,ENT103の臨床的有用性は不明なままです。
    これではメリルラオウが最初から強気に剛掌波をくりだし→雲流れず→ケンシロウ立ち上がらず→リンもユリアもカットインせず→パッシューン!→シンステージからやり直しとなっても無理はないと思うのであります。
    「本試験の詳細な結果については、学会等にて報告」するとしても,通常ほとんどのバイオテックはp値も信頼区間くらいは発表するのは当然なのにナノキャリアはなぜ発表しないのか?謎キャリアでございます。

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